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振り切れないのは右肩が下がるから！その悩み「超クローズスタンス」で練習すれば即解決します

振り切れないのは右肩が下がるから！その悩み「超クローズスタンス」で練習すれば即解決します

ゴルフコーチ・吉本舞が解決してきた『生徒さんからの相談が多いゴルフの悩み』Case:07

2024/01/22　ゴルフサプリ編集部

「私がこれまでレッスンしてきたゴルファーの方々で、意外に多かった悩みがアイアンで思うように振り切れないということでした」と吉本舞コーチ。ちょっと抽象的だが、要はクラブヘッドがうまく加速しないために気持ちよくスイングできた実感がないということ。同じような悩みを抱えている人も吉本コーチのアドバイスですぐに解決できる！

構成／三代崇　写真／圓岡紀夫　協力／東京ゴルフスタジオ

クラブが思うように振り切れない悩みは「超クローズスタンス」で一発解決！

振り抜き感覚に欠けるのはフェース面をボールに真っすぐ当てようとするから

アイアンが思うように振り抜けないと悩む方の多くはインパクトからフォロースルーにかけてカラダの左半身が伸びてしまっています。

ダウンスイングで右肩が下がって、手首をほどくリリースのタイミングが早い。フォロースルーでは腕とクラブが真っすぐになり、クラブヘッドが加速しない。そしてフィニッシュでは体重が右足に残る。こうした悪循環からクラブを気持ちよく振り抜けなくなるのです。

その原因はボールを真っすぐ打ちたいという心理からフェース面をボールにきちんと当てようとするところにあります。真っすぐ当てようと思うとインパクトで手元が減速して浮き上がり、クラブヘッドの運動量が落ちてしまいます。

結論を先に言えば、すくい打ちになってボールを上からヒットできていないのです。リリースがうまくできず、手でクラブを持ち上げるような動きになってカラダの回転が歪んでしまう。これではスムーズな振り抜き感覚は得られません。

ボールにきちんと当てようと思うとすくい打ちになり、手元が減速してクラブがスムーズに振り抜けない。

「超クローズスタンス」の練習でダウンブローの動きをマスター

クラブを気持ちよく振り切れないのは、すくい打ちになってしまうためですが、こうした悩みの解決法は「超クローズスタンス」に構えて打つ練習が一番効果的です。

通常のアドレスを作ったら、右足を一足分くらい後ろに引きましょう。このとき胸や腰がボールから遠くならないように注意し、右足だけを遠ざけるようにすることです。

スムーズな振り抜き感覚を体感するには超クローズスタンスで打つ練習が一番のオススメ。

通常のスタンスから右足を真っすぐ後ろに引く。ただし胸や腰の位置が変わらないように注意。

超クローズスタンスに構えると左足だけで立つ感覚となり、カラダの左サイドに軸を意識しやすくなります。あとは左足重心のままスイングし、ボールを打つだけでOK。両肩の高さが揃って水平にキープしやすいので、ダウンスイングで右肩が下がることもありません。

クラブヘッドが下降軌道でボールに向かえば、ボールを上からとらえられます。これがダウンブローの原理です。

アドレス時の左足重心のままでスイングするだけでOK。バックスイングの回転がスムーズで、ダウンスイングのリリースのタイミングも揃いやすい。

自然にボールを上から正確にとらえやすくなる。自分がクラブの運動を邪魔しないことが肝心だ。

結局はクラブが進もうとする方向に対して「自分が邪魔をしない」ということに尽きます。両手にクラブの重さを感じながらスイングすればクラブヘッドの運動量が勝手に上がるのです。

ダウンスイングのリリースのタイミングが安定し、インパクト後はクラブヘッドが両手を追い越していくように一気に加速します。カラダの軸回転もスムーズになり、フィニッシュも左足だけで立つような体勢が作られます。そうすれば心地よい振り抜き感覚を実感できるはずです。

通常のスタンスで構えて打つときも、超クローズスタンスの練習で覚えた感覚のままでスイングすればダウンブローにヒットできます。

また超クローズスタンスの練習法はアイアンだけでなくドライバーの安定練習法にも大きく役立ちます。

ミスショット修正の万能ドリルですからぜひとも頭に入れておいてくださいね。

吉本舞
よしもと・まい
佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得。ゴルフの楽しさを多くの方に伝えたく、敏腕コーチの森守洋に師事。現在は東京ゴルフスタジオ（三鷹市）でアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添い、丁寧でわかりやすい指導で大人気。Instagramにてゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。＠maiyoshimoto_