テークバックでクラブをインサイドに引き、トップでシャフトがクロスする
今回は30代後半のゴルファー・Uさんの例を紹介します。
ゴルフだけでなく野球もやっているスポーツマンのUさんですが、まだゴルフのキャリアは浅いので、スコアは90後半から100あたり。お悩みはショットで、ほぼスライス一辺倒の状態です。
スイングの傾向はアウトサイド・イン。テークバックでクラブをインサイドに引き、手でループさせるように上げるので、トップでシャフトがクロスします。これはそもそも野球をやっておられた方に多いスタイル。Uさんもその影響だと思います。
これも問題ではありますが、さらに問題なのはそのあとで、Uさんの場合、トップから上半身のリードでインパクトに向かうため、上体が突っ込む感じのダウンスイングになる。必然的にアウトサイドからクラブが下りるのでカット軌道のスイングになります。また、ダウンスイングで腰が左にスライドすることもアウトサイド・インを助長させていました。
体の回転でテークバックしてシャフトクロスを解消
まず修正していただいたのはテークバック。クラブがインサイドに動くのは、明らかに手で上げていたからなので、体の回転で始動する。具体的には胸の回転でスイングをスタートしていただくことですぐに直り、シャフトクロスも解消されました。
上半身リードの修正については、2つのことに気をつけていただきました。1つは手でクラブを下ろさないこと。2つめは右足の上で回転するイメージでダウンスイングすることです。
ダウンスイングで2回バンプしてから振り下ろすバンプドリルが有効
2つの課題を同時にクリアできるのがバンプドリルです。
トップまで行ったら手は一切使わず「1、2、3」のリズムでクラブが上下するようにタイミングをとる(バンプ)感じで動きます。
この時、上体が突っ込む人は左に動きたがるので、右足の上で2回バンプし、3でクラブを振り下ろします。「1、2」でタイミングをとり「3」でインパクトに向かってスタートする感じです。
バンプドリルでボールを打つ練習はもちろんですが、素振りでも効果があるドリルなので、ラウンドではショットの前にやっていただくといいと思います。
Case.02まとめ
●スイングの傾向:シャフトクロスからの上半身リード、左へのスライド、アウトサイド・インのスイング軌道
●症状:スライス
●修正方法:パンプドリル
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。




