ドライバーのシャフトはFWのシャフトより軽くないといけないんじゃないの?【女子プロのセッティングに見るシャフト選び】
ゴルフクラブのセッティングを作るときウェッジからドライバーにかけて、重量はどんどん軽くなることがセオリー。プロのセッティングを見ても、ウッドのシャフトは10gずつ軽くなっている。……のが当然だったが、女子プロのセッティングを見るとなんだか変わってきているぞ?
写真/ゴルフサプリ編集部
最近の女子プロはドライバーとFWのシャフトのスペックを揃えている?
いままではドライバーを購入して、自分の好みのシャフトに交換するものだったが、現在では購入するときから「カスタム」として好みのシャフトが選べるようになってきた。
ドライバーのシャフトを選ぶ際、みなさんはどういう風に決めているだろうか? 自分に合ったものを選ぶのは当然だが、スペックはどのように選んでいるのだろうか。もちろんフィッターや工房に相談して決めるのが、一番失敗しない選び方であるのだが、なかなかそうはいかないのも事実。自分の知識や分析で選んでいる人も少なくはないだろう。
「自己フィッティング」でドライバーのシャフトを選ぶ際、フェアウェイウッドのシャフトより軽いものを選ぶのがセオリー。フェアウェイウッドのシャフトが70gならドライバーのシャフトは60g、60gなら50gといった具合だ。プロのセッティングを見てみても実際にそうなっている人が多い。しかし、女子プロのセッティングを見てみると違っているのだ。
例えば2024年の賞金女王、山下美夢有。2本のFW「スリクソンZX MkⅡ」、3Wと5Wのシャフトはフジクラ「スピーダーNXグリーン」の「50SR」。ドライバー、「スリクソンZX5 MkⅡ」のシャフトも同じく「スピーダーNXグリーン」の「50SR」だ。
稲見萌寧のクラブも見てみると3Wのシャフトがマミヤ「ジ・アッタスV2」の「5S」ドライバーを見ると同じく「ジ・アッタスV2」の「5S」……。そのほかの選手を見ても岩井千怜や小祝さくら、吉田優利など、多くの選手がドライバーとFWの重さが同じだ。これはセオリーと違うのでは……。
「FWを基準に考えるとドライバーと同じ重量のシャフトにするということは、よりボールが上がって飛ばしやすくなるといえます。デメリットとして考えられることは、軽くなることで挙動が安定せずカラダの捻転が浅くなることなどが考えられますね」
とはプロや上級者も集まるお店、ゴルフレンド日本橋店の大野和昭さん。確かに日本の女子ツアーといえど、年々飛距離が求められるようになっており、3Wでも飛ばしにこだわるプロが増えているのも事実。カラダの捻転が浅くなることなどは女子プロなら心配することはないだろう。
女子プロの場合はドライバーと同じ50gのシャフトがFWにもついていたが、逆にFWに60gのシャフトがついていて、ドライバーにも同じシャフトがついていた場合はどうなのだろう。
「重く感じないということが条件ですが、力がある男性で特別ヘッドスピードが速いわけではないですが、軽いとリズムが合わないという人にはいいでしょうね。カラダもしっかり回るようになり安定性はアップしますのでそれが飛距離につながることもあります」(大野さん)
普段、セオリーと思っていることでも必ず守らなければいけないということではない。
「ドライバーよりスプーンのほうが飛ぶんだよね」と“嘆き自慢”しているアナタ、スプーンに装着しているシャフトが合っているということかもしれませんよ。
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