最近の新しいドライバーは軽量化が進んでいるように感じる
「最近の新しいドライバーって総重量が軽いなぁって思うんです。もちろんすべてじゃないけど、例えばテーラーメイドのQi10ドライバーやキャロウェイのPARADYM Ai SMOKE MAX ドライバーは、シャフトにもよるけど301グラムなんです。
少し前までは300グラム台の後半とか310グラム台が標準的な重さ、という感じだったんですけど、最近は少し軽いなぁ…と。僕個人の感覚なんですけど、軽いと振るのが難しい気がしてて、でも軽い物が増えている。これってどういうことなんですかね…」つい先日、ゴルフサプリ編集部のMさんからこんな連絡が来ました。
言われてみて気づいたのですが、標準的な重さが300グラム台前半というのは確かに少し軽めだなぁと思いました。
ちょっと調べてみようと各社のサイトを見たところPING G430 MAX ドライバーは302グラム、ブリヂストン Bシリーズドライバーは290グラム台、ダンロップ ゼクシオ13 ドライバーは281グラムでした(※装着シャフト等やモデルによって変わります)。
軽量ドライバーは振りやすく、打つのがやさしいといえる
人にもよるので必ずしもという訳ではありませんが、総重量が重い物より軽いほうが振るのが簡単でやさしく打てるというのが私の考え。連絡をくれた編集部のMさんとは真逆になります。そして日常的にアベレージゴルファーと接していて感じるのは、やはり軽いクラブほど皆、良いスイングをするし、当たりも良いなぁということです。
当然と言えば当然ですが、軽い物は小さな力で簡単に取り扱うことができます。自分の思い通りに動かすことも比較的容易です。ゴルフクラブにもそれは当てはまり、重量の軽い番手ほど、皆淀みなくスイングします。淀みなくピューンと振ることが、そのままナイスショットに直結する訳ではないものの、淀みなく振れることが、ひいてはバランスの取れたスイングにつながっていくということを日々感じます。
「重いクラブを使ったほうが良い」という話はどうなの?
よく「重量の軽いクラブは手打ちになるからダメ。その点、重いクラブは手だけで振れないので、自然とカラダを使ったスイングになる。だから重いクラブを使ったほうが良い」といった話を聞きます。
言わんとしていることは理解できます。でも、ゴルフスクール等でたくさんのアベレージゴルファーと接していると、そもそもカラダを使って打つという概念がアベレージゴルファーにはほとんどありません。手と腕を振ることがスイングで、その動作でボールを打つのがゴルフと思っている人たちが一般的なアマチュアゴルファーです。
初心者や初級者の中には道具を使ってボール等を打つスポーツの経験がなかったり、道具を使うスポーツ自体が未経験の人も多く、そういった人にはまず「棒状」の物をビュンビュン振り回すことから覚えてもらう必要があります。その場合、重量の重い物は非常に不適切で、軽い物だからこそその先にあるゴルフスイングにつながっていくんだなぁと感じます。
総重量が軽くても、バランスが重いと振りにくいことがある
ここまで、軽いほうがいいよ的なお話をしましたが総重量が軽くても振りにくい、扱いが難しいと感じる物もあります。それはバランスの重い物です。バランスが重い…簡単に言うとヘッド側(先端側)が重く感じるということですが、これを嫌う人は意外と多く、そのせいで振りにくいと言う人がけっこういます。
年配者、女性、ジュニアの多くがこれに当てはまりますが、ローハンデの上級者でも嫌う人は少なくありません。さらに30代、40代の男性初心者も、重いと振りにくいと感じる人が多く、これはゴルフ経験がなかったり、少なかったりするが故に感じるようです。
一般的にバランスが重いと、なおさら手打ちになる傾向があると感じます。
軽いドライバーの多くは、バランスが重い
前記しましたが、アベレージゴルファーはカラダを使って振る概念がないため、重量が重かったりバランスが重くなるほど手と腕を使います。カラダで振るというのは、あくまでもエリートゴルファーや上級者などの一部がもっている感覚。したがってその人たちは重いドライバーを使っても、何も問題ないでしょう。
週に1、2回練習をして、月に1、2回ラウンドをする多くのアマチュアゴルファーは、QiドライバーやAi SMOKEドライバーのように総重量300グラム台前半の物や280〜290グラム台のドライバーを使うことで、無理矢理手を使う必要がなくなるため、逆に手・腕とカラダを連動・同調させて振る感覚をつかみやすくなるようです。
そして軽いが故に淀みなくスイングでき、フィニッシュまで振り抜くことが容易になるのでは、と感じます。
ただ、総重量の軽いドライバーの多くはバランスがD3やD4と重く、いわゆる「ヘッドが利いた」タイプです。ヘッドを利かせることでインパクトゾーンでヘッドを走らせたり、インパクトの衝撃を高めたりする効果を上げる目的だと思われますが、前記したようにこれを振りにくいと感じる人もいます。
その場合はグリップを少し重い物に挿し替える、グリップ近くにおもりを付けるなどをして、バランスが軽くなるように調整してみては、と思います。
文・宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場でレッスンを行っており、フリーランスのゴルフライターとしても活動している。




