ドライバーのスライス、ダフりやチョロが大叩きの引きがねに

今回紹介するのは51歳のWさんの例。Wさんはアベレージ95くらいで、常時90切りを目標にしているキャリア20年のゴルファーです。

90切りの壁になっているのはドライバーショット。アイアンはミスしてもスコア的なダメージは少ないのですが、ドライバーで大きくスライスしてOBになったり、ダフりやチョロで距離を大きくロスすることがあり、これが大叩きの引きがねになっています。

打たずしてスコアが増える、あるいはティショットの段階でパーオンやボギーオンが難しくなって焦ってしまい、自らスコアを崩してしまう、アマチュアの方にありがちなパターンです。

リバースピボットから腰が左にスライド、アーリーリリースもある

Wさんのスイングはちょっと複雑で、バックスイングからトップで左足に体重が残って軽いリバースピボットになります。

また、切り返しからダウンスイングでは、左足に体重が残っていることもあって腰が左にスライドします。さらに、手首の角度が解けてアーリーリリースになります。基本的にはダフりやすく、それを嫌うとインパクトで体が伸び上がってチョロやトップすることになります。

ダウンスイングで腰が左にスライドすることとアーリーリリースには関連性があります。腰が回らないと体が先に行くので、必然的に腕が遅れる格好になります。当然クラブも遅れる感じになるので手首をリリースしてしまうのです。

というわけで、まずはダウンスイングで腰を回すようにしていただきました。

「左足を後ろに引く」ドリルでスライドをなくし腰を左に回転させる

バックスイングで多少左足に体重が残ってもいいので、そのままのバランスで左腰を回してダウンスイングする。右股関節に軸をイメージして回転する感じです。

このタイミングで腰が左に流れると右ヒザが入らないので、ダウンスイングで右ヒザを内側に入れるイメージをもってもいいでしょう。

この動きを覚えるには「左足を後ろに引く」ドリルが役に立ちます。右軸でダウンスイングする時に左足を後ろに引くことによって腰を回すのです。この時、胸が下を向いていないと直らないので、胸と腰が一緒に動かないようにしましょう。

腰が左に回ることで手の遅れが解消され、手首を早く解く必要がなくなるのでアーリーリリースはなくなります。手首の角度を解かず、体の回転で打つようにして、Wさんはダフりやチョロが出なくなりました。

Case.03まとめ
●スイングの傾向:軽いリバースピボットからのスライド、アーリーリリース
●症状:ドライバーのダフりやトップ、チョロ
●修正方法:ダウンスイングで左足を後ろに引くドリル。胸は一緒に開かないように右軸で行う。




勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。





JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」

 シリーズ一覧へ