1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. スイング作り
  4. フェアウェイウッドが苦手? 打つ前の芝こすり素振りで当たるようになります【吉本舞が初心者の悩みを解決】

フェアウェイウッドが苦手? 打つ前の芝こすり素振りで当たるようになります【吉本舞が初心者の悩みを解決】

ゴルフコーチ・吉本舞が即解決! 『初級ゴルファーからの相談が多いゴルフの悩み』 Case:04

2024/02/07 ゴルフサプリ編集部

吉本舞

ボールに上手く当たらず、ダフリやトップ、チョロのミスばかり。そんなときはどうやってスイングしたら分からずパニック状態になりやすい。ラウンド経験が少ない初級ゴルファーに多い悩みだが、「打つ前の素振りでちょっとだけ工夫すればミスをかなり防げるようになりますよ」と吉本舞コーチ。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/東京ゴルフスタジオ

スイングで迷ったときはフォロースルーからの素振りで軌道修正しよう

ミスショットが続くのはスイング軌道と打点のズレが大きいから

練習場ではボールに当たるようになっても、コースに出ると練習場のように上手く打てないことが多いですよね。

コースでは同じ場所から打たないですし、1球1球が勝負です。それに練習場のような平らな場所ばかりとは限らないなど難しい要素が沢山ありますが、ナイスショットが出ないままだと誰でも頭が真っ白になってしまうのも当然でしょう。

当たらないから何とか当てようとしても、これが上手くいかない。悪循環をたどる一方でパニックに。ボールに当たらずいろいろなミスが出てしまうのはスイングの軌道とインパクトの打点が大きくズレているためです。

初級ゴルファーの多くが苦手にしているフェアウェイウッドを例にして説明しましょう。ボールが上がらないと、ほとんどの方は自分で上げようとします。するとダウンスイングで上体が右に傾き、クラブヘッドが早く落ちてボールの手前側の地面を叩いてしまうことになります。

またボールを上から叩こうとしてダウンスイングの軌道が急角度になりすぎてはインパクトが詰まってクラブがスムーズに振り抜けなくなります。

ボールを上げようとするほどインパクトの打点が手前にズレてボールに当たらない。
ボールを上げようとするほどインパクトの打点が手前にズレてボールに当たらない。
下からすくい打ったり(左)上から打ち込みすぎたり(右)するのはミスの原因だ。
下からすくい打ったり(左)上から打ち込みすぎたり(右)するのはミスの原因だ。

フェアウェイウッドの打ち方|ボールの位置やダウンブローに打つコツ

この記事では、フェアウェイウッドの打ち方の基本について初心者でもわかりやすく解説します。 フェアウェイウッドは長く...

あわせて読みたい

ソールで芝を軽くこするように素振りすればミス防止の効果がさらにアップ

どう打っていいかわからなくなったときは、ショット前の素振りで解消するのが一番です。打つ前にボールの前で素振りを数回繰り返す方が多いと思いますが、アドレスの姿勢から素振りをしようとしてもパニック状態でカラダが固まっていてはクラブがスムーズに振れないものです。

対策法としてはアドレスの姿勢からクラブをいったんフォロースルー側に振り出しましょう。大きくは振らないで時計盤の針でいう4時~5時の間くらいでOK。そしてフォロースルーからスイングを始動する素振りを2~3回繰り返しましょう。

フォローサイドへと出した反動でスイングの始動がスムーズになります。バックスイングでクラブをどう上げていけばいいかわからなくなった人も、こんな感じで上げればいいんだなとイメージが湧いてきます。

さらにスイング全体の動きがナチュラルになりますし、上体の余分な力が抜けてフィニッシュまで振り抜けます。

アドレスの姿勢からクラブヘッドをフォロースルー側の4~5時くらいに振りだそう。
アドレスの姿勢からクラブヘッドをフォロースルー側の4~5時くらいに振りだそう。
フォロースルーからスイングをスタートする素振りを2~3回繰り返すだけでOK。
フォロースルーからスイングをスタートする素振りを2~3回繰り返すだけでOK。
スムーズなバックスイングのイメージがつかめてリズムよく振りやすくなる。
スムーズなバックスイングのイメージがつかめてリズムよく振りやすくなる。

もう1つ心がけて頂きたいのは、クラブヘッドのソールで芝を軽くこするように振り抜くことです。素振りをスタートした地点まで戻すイメージで、フォロースルーへとクラブヘッドを低く長く振り出しましょう。

下からすくい打ったり上から打ち込んだりするような動きにならず、スイング軌道とインパクトの打点が揃いやすくなってミスが激減します。

練習場でもマットの面を軽くこする素振りをしておくとスイング軌道の最下点を把握できます。その場所にボールをセットすればナイスショットの確率がさらにアップします。

このフォロー素振りでカラダの緊張も解けて、自分の自然な動きでクラブを振れるようになります。ただしアドレスでカラダが硬くならないように、構えたらフォロー素振りでつかんだいいイメージが消えないうちに、せめて3秒以内にはテークバックを開始してくださいね。

ボールの前の場所で、ソールで芝を軽くこするように素振りしよう。
ボールの前の場所で、ソールで芝を軽くこするように素振りしよう。
素振りをスタートした地点にクラブヘッドを出し、その流れでフィニッシュへと振り抜く。
素振りをスタートした地点にクラブヘッドを出し、その流れでフィニッシュへと振り抜く。


よしもと・まい

吉本 舞
よしもと・まい
佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得。ゴルフの楽しさを多くの人に伝えたく、敏腕コーチの森守洋に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(東京都三鷹市)でアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添い、丁寧でわかりやすい指導が好評。
Instagramにてゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。
@maiyoshimoto_

ユーティリティの打ち方|初心者向けにボール位置や構え方など解説

この記事では初心者や初級者のアベレージゴルファーに向けて、ユーティリティ(ハイブリッド)クラブの打ち方を紹介します。 ...

あわせて読みたい

ゴルフのアドレスの作り方|手やボールの位置などポイント解説

ゴルフにおいてアドレスは非常に重要です。その証拠にほとんどのプロゴルファーが「アドレスでショットの成否が決まる」と口...

あわせて読みたい

ゴルフのフォロースルーとは?振り抜く方向やスイング軌道を解説

この記事ではゴルフスイングにおけるフォロースルーについてお話しします。一般的にフォロースルーは飛距離アップや方向性の...

あわせて読みたい