ピンの「BLUEPRINT」アイアン「T」と「S」は何がどう違う?両モデルを打ち比べてみた結果…
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
少し前にPINGから「G430 MAX 10K」という新しいドライバーが発表になりました。慣性モーメント10000超えということでかなり話題になっていますが、実は同時に2種類のアイアンも発表されました。それが「BLUEPRINT(ブループリント)」シリーズの「BLUEPRINT T」と「BLUEPRINT S」です。前作の「BLUEPRINT」といえば、けっこうベラベラのマッスルバック形状で、ちょっと僕には手が出せないかな~って感じでしたが、さて、新作はどうなったのでしょうか?発表イベントで試打させてもらったのでレポートします!
<取材・文・写真提供 ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ>
新しいBLUEPRINTアイアンは2種類のヘッド!
現行の「BLUEPRINT」アイアンといえば軟鉄鍛造マッスルバックアイアンで、かなりソールも薄く、ヘッドも小ぶりでした。当然一般のアマチュアが使うにはなかなか厳しいのですが、男子プロからは好評だったようです。PING契約の男子プロの使用率は結構高かったし、かなりの好成績を残しています。やはりプロには小さいヘッドで操作性の高いものが好まれるのでしょうか。
で、新作の「BLUEPRINT」ですが、今回は「T」と「S」の2モデルがラインナップされています。
「BLUEPRINT T」は完全なマッスルバック!
まず「T」ですが、これはもう完全に前作の後継モデルで、ザ・マッスルバックって感じのペラペラヘッド。バックフェースのデザインが少し前作と変わっていますが、相変わらずかなりのシンプルデザイン。フェースのトゥ部分には全作同様ウェイトが仕込まれています。
構えてみるとヘッドは小さいし、トップブレードもめちゃ薄い。うわ~これは難しそうだな~って思っちゃいます。ロフト角は7番で33度ということなので、前作よりも1度立ってることになりますね。ちなみに、名前の「T」というのは「TOUR」という意味らしいです。
さっそく打ってみましたが、構えたときの心配をよそに意外と普通に打てちゃいます。ロフトが寝ているので球も上がるし。ただ飛距離はロフトなりで、決して飛ぶアイアンじゃない。そしてフェースの良いところで打てたときの打感は、本当に柔らかくて気持ちいいです。
でもね、やっぱ楽なアイアンではないです。見た目よりは難しさを感じないし、結構打てるじゃんって思うのですが、ミスヒットはそれなりに打球に影響しますね。
当然フェースコントロールはしやすいので、球筋を操るのは楽そうです(僕にはできませんが)。やはりかなりの上級者が扱いやすく作られたアイアンということになりますね。アマチュアが見た目の格好良さで簡単に手を出すモデルではないです。ただ、絶対に使いこなせないということはないので、中級者以上であればある程度の覚悟を持てば使えるんじゃないでしょうか。
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