新しいBLUEPRINTアイアンは2種類のヘッド!
現行の「BLUEPRINT」アイアンといえば軟鉄鍛造マッスルバックアイアンで、かなりソールも薄く、ヘッドも小ぶりでした。当然一般のアマチュアが使うにはなかなか厳しいのですが、男子プロからは好評だったようです。PING契約の男子プロの使用率は結構高かったし、かなりの好成績を残しています。やはりプロには小さいヘッドで操作性の高いものが好まれるのでしょうか。
で、新作の「BLUEPRINT」ですが、今回は「T」と「S」の2モデルがラインナップされています。
「BLUEPRINT T」は完全なマッスルバック!
まず「T」ですが、これはもう完全に前作の後継モデルで、ザ・マッスルバックって感じのペラペラヘッド。バックフェースのデザインが少し前作と変わっていますが、相変わらずかなりのシンプルデザイン。フェースのトゥ部分には全作同様ウェイトが仕込まれています。
構えてみるとヘッドは小さいし、トップブレードもめちゃ薄い。うわ~これは難しそうだな~って思っちゃいます。ロフト角は7番で33度ということなので、前作よりも1度立ってることになりますね。ちなみに、名前の「T」というのは「TOUR」という意味らしいです。
さっそく打ってみましたが、構えたときの心配をよそに意外と普通に打てちゃいます。ロフトが寝ているので球も上がるし。ただ飛距離はロフトなりで、決して飛ぶアイアンじゃない。そしてフェースの良いところで打てたときの打感は、本当に柔らかくて気持ちいいです。
でもね、やっぱ楽なアイアンではないです。見た目よりは難しさを感じないし、結構打てるじゃんって思うのですが、ミスヒットはそれなりに打球に影響しますね。
当然フェースコントロールはしやすいので、球筋を操るのは楽そうです(僕にはできませんが)。やはりかなりの上級者が扱いやすく作られたアイアンということになりますね。アマチュアが見た目の格好良さで簡単に手を出すモデルではないです。ただ、絶対に使いこなせないということはないので、中級者以上であればある程度の覚悟を持てば使えるんじゃないでしょうか。
「BLUEPRINTt S」はハーフキャビティで、いい感じ!
次に「S」です。この「S」というのは「SCORE(スコア)」という意味で、スコアを出せるモデルという意味が込められているそうです。ってことは、優しく作られているということでしょうか。
形状的にはハーフキャビティになっていて、前作からするとこれが「BLUEPRINT」?って感じます。しかしバックフェースのデザインはかなりカッコ良いし、こちらもトゥ部分にウェイトが埋め込まれています。軟鉄鍛造なので、PINGの他のモデルとは素材も製法も違うのですが、感覚的には「i230」に近いのかな~って見た目では思っちゃいます。
こちらも「T」と同様7番でロフトが33度。これはコンボで使うことを考えて作られているんじゃないでしょうか。
構えてみると、こちらも小ぶりで、トップブレードも薄めですが「T」よりはシビアな感じがしません。しかし優しそうという感じではなく、構えやすくて狙っていけるアイアンという感じ。「S」は番手別設計で3番~5番はポケットキャビティになっており、その部分にエラストマー樹脂を挿入することで、打感の向上とともにボールの上がりやすさも実現しています。
打ってみると、これまた打感がとてもいいです。「T」とは多少違いますが、柔らかくて気持ちがいい。ボールはほんの少しだけこちらのほうが上がるのかな~という感じ。「T」同様にコントロール性のいいヘッドで、球を操ることもできそうですが、「S」のほうが打点のブレには少し強そうです。シャープさがありながらも、ある程度の寛容性を求めたいプレーヤーには、この「S」がいいんじゃないでしょうか。
「T」は厳しいけど「S」なら使えそう コンボもおすすめ!
新しい「BLUEPRINT」アイアンを2種類打ち比べましたが、やはりヘッドの大きさなどから考えても、ある程度のミート率のあるプレーヤー向けのアイアンだと思いました。特に「T」は、本当にかなりの上級者向けという感じ。「S」に関しては、優しいヘッドではないですが、中級者くらいなら扱えるかもしれません。寛容性という点では「T」よりも「S」のほうがけっこうあると思います。
「T」と「S」、「i230アイアン」とはロフトの設定が同じになっているので、コンボにして使うというのもいいかもしれません。ヘッドの大きさと寛容性は 、i230>S>Tという順番になっているので、コンボしてもいい流れのセットになると思います。
個人的には「S」がかなり好み。バックフェースのデザインもかなり好きだし、打感もとてもいい。顔もいいし、見た目よりも難しくないとこがまたいいですね。ただ、ロフトがもう少し立っているほうが僕は好きなんですよね。それ以外は、個人的にかなり高評価のアイアンです。
今回は発表会で室内試打だけでしたので、今度はぜひコースに持ち込んで芝の上から打ってみたいですね。やはりフェアウェイからバンスの効き方や、ラフからの抜けなんかをコースで試したいですからね~。ぜひみなさんも一度、2つのモデルを打ち比べてみてはいかがでしょうか。
野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。




