PINGのクラブが中古市場で 高値安定しているワケとは

PINGの新品は、中古ゴルフショップでは販売しないというルールになっています。そのため中古クラブ市場にも流通量が少なく、相場も高くなります。一番の要因は、人気があり製品の仕上がりも良いところでしょう。

前回、シャフトはクラブ性能の80%を占めるとお話ししました。

今回はPINGの同じ「G410 」のヘッドでも「ALTA J CB RED」シャフトと「TENSEI CK Pro Orange 50」シャフトで弾道や飛距離の違いがあるのか、検証してみたいと思います。

2種類のシャフトの試打結果はいかに

● ALTA J CB(S)
重量:55グラム
トルク:4.7
キックポイント:中

● TENSEI CK Pro Orange 50(S)
重量:57グラム
トルク:4.9
キックポイント:元

2種類のシャフトの違いは、重量が55グラムと57グラムで差分2グラム、トルクが4.7と4.9で差分0.2、キックポイントが中、元…と、数字で見るとあまり変わらないイメージですが、打ってみると全く違う性格のシャフトであることが分かります。

実際に試打した動画はこちら

ALTA J CB シャフト、TENSEI CK Pro Orange 50 シャフト試打レポート

● 飛距離:224.9ヤード
● ヘッドスピード:42.1m/s

ゆったりしたスイングでボールを置きにいくようなイメージがあり、振ったほうが飛びます。

シャフトのしなり、戻りは緩めで切り返しの早くない方向けです。

TENSEI CK Pro Orange 50 シャフト

● 飛距離:230.4ヤード
● ヘッドスピード:43.9m/s

シャフトの返りがALTA J CBシャフトよりも少し早く、叩いても飛んでくれます。

インパクトでヘッドが走るので、飛距離も出ています。元調子ですが、楽にボールが上がります。

中古販売相場は?

やはり、シャフトを変えるだけでクラブの挙動が変わります。お気に入りの”カチャカチャヘッド”を見つけたらシャフトをチェンジして楽しんでみてください

● ALTA J CB シャフト(スリーブ付き)
中古販売相場:1万2800〜1万5800円(税込)

● TENSEI CK Pro Orange シャフト(スリーブ付き)
中古販売相場:1万5800~1万9800円(税込)

シャフト選びの基本知識

トルクが少ないシャフト

トルクが少ないほうがつかまりにくくなりますが、曲がりにくいです。

力のあるゴルファーは、トルクが少ないほうが有利と考えられますが、シャフト重量が重すぎると崩れやすくなります。総重量を考慮しながら選びましょう。

ちなみに…
中古ゴルフクラブショップでは、クラブの買戻しサービスがあります。シャフトも買戻しサービスを行っている店舗がありますので、このようなサービスを活用してベストマッチングシャフトを探してみてください。

トルクが多いシャフト

トルクが多いほうがボールがつかまりやすくなりますが、曲がりやすくなります。ボールをつかまえる自信がない方は、トルクが多いシャフトをオススメします。

トルクが多めのシャフトはフレックスのバリエーションが多いので、フレックス別にトルク、重量に違いがあるか確認しましょう。

微妙な感覚でガラッと変わるのがゴルフという競技

ゴルフクラブを選ぶ際、総重量理論というものがあります。この考え方は、正しいと思います。得意な番手や適切なドライバーの総重量を基準にして重量の流れを作りセッティングすれば、後半戦で崩れないベストクラブになると思います。

もう1つ言えば、毎日クラブを握るようにしましょう!毎日、練習場にいかなくてもOKです。例えば、300グラムのドライバーを毎日握ると体が重さを覚えます。この感覚を覚えると、「きもち重めがいいな…」という「きもち」の微妙な感性が磨かれてきます。

余談ですが、中嶋常幸プロがパーシモンドライバーを使っていた時に、2000番の紙ヤスリで2回だけトゥ側を擦ってくれ…という要望があったそうです。2000番の目の紙ヤスリは、仕上げ用に使う目の細かさです。これで2回だけ?ですから、見た目には大きな変化はありません。しかし、ゴルフとはこの微妙な感覚でガラッと変わる競技なのです。

シャフトは重量1グラム、2グラム、トルクも0.1、0.2でクラブの挙動が変わってきます。車好きの方は、「車の足回り(サスペンション)を変えると車の挙動が変わる」…このようなイメージを持つと分かりやすいかと思います。

繊細なことですが、クラブにこだわりが出てくると自分のゴルフに自信が出てきます。ボールが右に行ったり左に行ったりは、スイングだけの原因ではありません。ヘッド形状や重量によってテークバックがスムーズに上がったり、フォロースルーが大きくなったり、クラブによって大きく変わります。

自分のイメージに合ったギアを作り上げることもゴルフの楽しみ方です!

\それでは、あなたのゴルフライフにGood luck!/

中山功一(ナカヤマ コウイチ)
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。


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