クラブがインサイドから下りてくる!スイング軸が右に傾く「右斜軸」で振れ!
吉本巧が解決してきた「生徒さんによくあるゴルフの悩み」Case.07
若くして単身アメリカに渡り、ジュニア、大学、ミニツアーで腕を磨いたのちにコーチとなった吉本巧。彼がこれまでアマチュアに多く相談されてきたことを披露し、その原因と解決策を教えるシリーズ。お悩みを共有できる人はもちろん、向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと間違いなし。第7回のテーマはドライバーのカットスライス。スイング軸の傾き方によって起こるスライスを修正する。
写真/相田克己
頭を残すことで「左斜軸」になるのがカットスイライスの原因
スライスとアウトサイド・インのスイング軌道は切っても切れない関係。クラブがアウトサイドから下りると、フェースが閉じていない限りスライスします。アウトサイド・インになる原因はトップから手でクラブを下ろすことや、体の回転不足などですが、今回紹介するカットスライスはスイング軸の傾きに起因するもの。アベレージゴルファーのドライバーショットによくあるタイプです。
スイングでは「頭を残す」と言われます。しかし、バックスイングで無理に頭を残すとトップに向かって右ワキ腹が伸び、体が左に傾いてしまう人が少なからずおられます。私はこの状態を「左斜軸」と呼んでいます。頭が残っているプロのスイングを真似たのだと思いますが、実は筋力と柔軟性がないと頭を残したままスイングすることはできません。
左斜軸になると絶対にアウトサイドからクラブが下ります。なぜならバックスイングで左斜軸になったあとにインサイドからクラブを下ろすとなると、切り返しで体を右に傾けなければならないから。そんなアクロバティックな動きを一瞬のうちにやるなど誰にもできません。
頭を残さず右斜軸のまま動けばクラブは勝手にインサイドから下りる
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