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「G430 MAX 10K」「BLUEPRINT T/S」ピンの最新モデルの性能が気になる!プロと一緒に分析してみた

気になるギア|ピンのNEWモデルを試打評価

2024/04/09 ゴルフサプリ編集部

「G430 MAX 10K」「BLUEPRINT T/S」ピンの最新モデルが気になる!

G400シリーズ発売以来、G410、G425、G430とヒット作を連発するピンのNEWドライバーとアイアンがデビュー。気になる最新モデルを試打して、その性格を分析した。

GOLF TODAY本誌 No.622 123〜125ページより
取材・構成・文/大塚賢二 撮影/相田克己 協力/サザンヤードCC(茨城県)

フェースに当たればOKとてつもなく広いスイートエリア

G430 MAX 10K,G430 MAX 10K HL

ミスをクラブがカバーするピンのクラブ哲学を具現化

ピンの新作ドライバー、名称は「G430 MAX 10K」。10Kはヘッドの上下左右慣性モーメントの合計が10000g・㎠であることを示している。この数値は、ピンのドライバー史上最大であり、数値から判断すれば

「とにかく曲がらない」と言うことになる。

ヘッドの慣性モーメントを高め、ミスヒットをクラブでカバーすると言うのがピン創業業以来のクラブ開発ポリシーだから、名前からだけでも最もピンらしいドライバーであることが想像できる。

数年前に数社からルール上限の慣性モーメントを持ったドライバーが発売されていたが、曲がらないものの「スピンが多くて飛ばない」とか「直進性が高すぎて振りにくい」と言った評価があった。

10Kをテストした高橋良明プロによれば、スイングとの相性は少しあるものの、扱いにくさは感じない。しかも、スイートエリアが驚くほど広く、フェースのどこに当たっても球の打ち出しと方向が安定してミスにならないと言うから、ドライバーが苦手な人の強い味方となるはずだ。

G430 MAX 10K,G430 MAX 10K HL

ネーミングの「10K」は、10×1000を意味する。ヘッド上下左右の慣性モーメントの合計が10000g・㎠を超える大慣性モーメントのヘッドだ。

G430 MAX 10K,G430 MAX 10K HL
「G430 MAX 10K」「G430 MAX 10K HL」のヘッドのちがいはソール後方のウェイトのみ。ヘッドのサイズとシェイプは同じ。投影面積が大きく、アドレス時の安心感が高い。
G430 MAX 10K

トウ側でもヒール側でも、フェースの下でも、上でも、ヘッドの慣性モーメントの大きさで、球の初速、方向、スピン量の変化が少なく、驚異的な寛容性を発揮する。

G430 MAX 10K,G430 MAX 10K HL
「G430 MAX 10K」「G430 MAX 10K HL」共に、充分な重心角に設計されているので、大型&大慣性モーメントヘッドでありながら、適度なボールのつかまりが得られる。

スイートエリアが2倍くらいに なった感覚|G430 MAX 10K

G430 MAX 10K

とにかく曲がらない。インパクトでフェースが向いていた方向にストレートに飛んで行きます。しかも、球の打ち出しとスピンの変化が少ないから、飛距離も安定します。打点がバラつく人や、トゥにしか当たらない、ヒールにしか当たらないと言う人にオススメ。

G430 MAX 10K
●ヘッド体積/460㎤
●ヘッド素材/ フェース:T9S+(チタン)、
本体:811チタン、カーボン
●ロフト/9、10.5、12
●価格/10万4500円~

G430 MAX 10K

軽さとシャフトのしなりがヘッドスピード40以下にマッチ|G430 MAX 10K HL

G430 MAX 10K HL

「G430 MAX 10K」の軽量モデルになります。フェースのどこに当たってもOKの、超オートマチックな性格は変わらず。ヘッドスピード40m/s以下にマッチした軽さとシャフトのしなりで振り遅れを防ぎ、シャフトのしなり戻りでヘッドを加速してくれます。

G430 MAX 10K HL
●ヘッド体積/460㎤
●ヘッド素材/ フェース:T9S+(チタン)、
本体:811チタン、カーボン
●ロフト/9、10.5、12
●価格/10万4500円~

G430 MAX 10K HL

プロの技に忠実に応える自在の操作性

BLUEPRINT S,BLUEPRINT T

操作性をとことん追求したバリバリのプロモデル

ピンの新作アイアンは、キャビティの「ブループリントS」とマッスルバックの「ブループリントT」。「ブループリント」は「青写真」と言う意味で、イメージした青写真通りの球を打つためのアイアンだから、名前だけでもプロ・上級者向けということが分かる。
 

前作となる初代「ブループリント」はマッスルバック1機種のみだったが、今回キャビティの「ブループリントS」が追加された。2機種を並べてみれば、「ブループリントS」のキャビティは深く感じるが、今どきの多くのアイアンと比べればソール幅は狭く、ヘッドサイズもかなり小さい。

テスターの高橋プロ曰く「SとTを比べれば、Sは少しやさしく感じるものの、一般的なアイアンと比べたら、スイートエリアは狭くミスヒットにはかなり厳しいアイアンです」とプロでもやさしさは感じにくいとのこと。「その代わり、打感と球の操作性の高さは抜群で、上下左右、ドロー、フェードを自在に打ち分けられます

アイアンに打感とコントロール性を求める人向けのアイアンだ。

BLUEPRINT S,BLUEPRINT T

S、Tともにソールの幅は狭い。その反面、ラフや厳しいライでのヌケの良さと操作性は抜群。

BLUEPRINT S,BLUEPRINT T

高いスピンコントロール性と、ナイスショットの快感がたまらない打感の良さが、ブループリントの最大の魅力。

BLUEPRINT S,BLUEPRINT T
T(左)は少し出っ歯に見えるほどのストレートネック。ヘッドサイズはどちらもかなり小さめだ。
BLUEPRINT S,BLUEPRINT T
比較するとSのキャビティは深く見えるが、スイートエリアの拡大効果より低重心化を狙ったものだろうとの評価。

基本的には 打感と操作性重視 プロ・上級者向け キャビティ|BLUEPRINT S

BLUEPRINT S

見た目はキャビティですが、スイートエリアの広さよりも低重心化で入射角が浅めのプロ・上級者に合わせたモデルでしょう。キャビティなのに、ソフト&ソリッドな打感とスピンコントロール性に優れています。Tと比べれば、少しつかまりが良くなります。

BLUEPRINT S
●ヘッド素材/8620カーボンスチール
●番手/3~9I、PW
●ロフト(7I)/33度
●価格/3万6300円~

やさしさより、コントロール性を徹底的に追求したモデル|BLUEPRINT T

BLUEPRINT T

ソールもトップブレードも薄く、スイートエリアも狭い。やさしさはどこにも感じませんが、打感と操作性は抜群です。技術と高いミート率があれば狙った所を狙い撃てるアイアンです。しっかりとボールを潰さないと飛ばないのでヘッドスピードも必要です。

BLUEPRINT T
●ヘッド素材/8620カーボンスチール
●番手/3~9I、PW
●ロフト(7I)/33度
●価格/3万6300円~

高橋良明(たかはし よしあき)

1983年生まれ、40歳、東京都出身。2013年プロ入会。
ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。現在はアマチュアのレッスンを行っている。


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