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「ソール形状が特徴的だね」石井良介も感心する“打感と抜けの良さ”が魅力!キャロウェイの軟鉄鍛造ツアーアイアン

キャロウェイ「X フォージド」&「X フォージド スター」アイアン【PR】

2024/03/15 ゴルフサプリ編集部

キャロウェイ「X フォージド」&「X フォージド スター」アイアン

日本のプロからのフィードバックをメインに、日本で企画されたのが今回の「X フォージド」と「X フォージド スター」アイアン。日本人やアジア人のきめ細かな感覚に気を配り、ヘッド各部の形状や打感などディテールにこだわって作られた。2007年に初お目見えして以降5回のモデルチェンジを経て登場した今作は、キャロウェイの本気度がうかがえる本格派のツアーアイアン。その手応えを令和の試打職人・石井良介に感じてもらった。
写真/相田克己

しっかり打ち込める「X フォージド」、シャローに対応できる「X フォージド スター」

石井良介

「ヘッドを眺めてまず感じたのはソールが特徴的なこと。一世代前のX フォージドとX フォージド スターはペタッとした一枚板のようなソールで、面で地面を押さえ込むようなイメージでしたが、今作は地面に対して抜けの良さがあるソール形状になっているように見えます。このモデルはプロが多く使っていますが、プロからリーディングエッジの形状やバンス量に対するリクエストがあって、それを反映させたことがうかがえます」

  • X フォージド アイアン

  • X フォージド スター アイアン

「ですから、アベレージゴルファーにとって抜けが良いというよりは、プロにとっての抜けの良さがある。あるいは硬い地面でも跳ね返らないようなソール形状になっています。ソールを比べると、X フォージドは上級者がしっかりボールに対して打ち込んでいける形状。一方、X フォージド スターはやや幅広で、入射角が若干シャローのプレーヤーでも対応できる作りです」

  • X フォージド アイアン

    X フォージド アイアン

  • X フォージド スター アイアン

    X フォージド スター アイアン

「フェースの面取りもだいぶ変わりましたね。キャロウェイのアイアンは、昔ながらのビッグバーサを軟鉄にしたイメージで丸みがありましたが、今作ではそれが見事に払拭されて思いきりシャープになりました。いたずらにテクノロジーを持ち込むことなく、ソールの形状やヘッドのシェービングで勝負に出た感じ。リーディングエッジの落とし方で地面に刺さらないようになっているし、ソールもトゥ側のバンスにややボリュームを持たせて高低をつけるなど、削り方一つにも意図を感じます。その意味ではプロファイル自体が変わっていて、一層磨きのかかったツアーアイアンになったといえるでしょう」

  • X フォージド アイアン

    X フォージド アイアン

  • X フォージド スター アイアン

    X フォージド スター アイアン

「薄いトップラインとストレートネックのX フォージドについては、過去のモデルがそうであった以上にプロ仕様の雰囲気を醸しています。本格派であることはX フォージドスターも同様ですが、こちらはトップラインがやや厚めで若干グースも入っているので、ボールをつかまえてくれる感じがします。それでも一世代前と比べるとかなりシャープになり、スッキリして硬派な印象になりました」

ツアープロからのフィードバックに加え、人気の高いアイアンも研究してヘッドをデザインしたというこのモデル。ディテールには徹底的にこだわった。石井も口にする「抜けの良さ」は「JAWS RAW」ウェッジや「JAWS FORGED」ウェッジに施したリーディングエッジの面取りを採用。その結果、やさしく作ったわけではないX フォージドアイアンにも関わらず、使ったプロから「抜けが良くてやさしい」という感想を得ることに。こだわった面取りは、開発者も想定外のプラス効果をもたらしている様子だ。

石井良介,アイアン,試打

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「打ってみると、打感は両モデルともに軟鉄一枚ものの心地良さ。軟らかすぎず、かといって硬くもない感触がいかにも軟鉄で、プロや上級者にこの感触を求めるゴルファーは多いと思います。X フォージド スターは“カチッ”という、やや高めの打音が特徴といえば特徴ですが、それは前のモデルも同じだったので、これまで愛用してきた方も違和感なく乗り換えられると思います。ヘッドが抜ける感じは予想通りで、X フォージドはヘッドを上から入れても接地後に上手く抜けてくれます。これに対し、X フォージド スターは上から入れると出球が低く、イメージ通りの高さが出ないのですが、シャロー気味にヘッドを入れてスイープに打つといい球になります」

インパクト,アイアン

「7番でアイアンで2つのモデルを比較してみると、X フォージドのロフトは33度、X フォージド スターは29度です。前者では平均して普段打っているのとほぼ同じ距離(160ヤードくらい)飛んでいましたが、X フォージド スターは飛ぶとプラス20ヤード近く行きます。打球の高さはロフトなり。双方のロフト差は4度ありますが、トラックマンで測定してもその通りのデータが出ました」

X フォージド アイアン

「その意味で今作は、2つの違いがハッキリ分かれたと思います。個人的には、打球の高さが出て、ある程度グリーンに止まる性能が欲しいのでX フォージドを選びます。おそらく男子プロはX フォージド、女子プロの多くはX フォージド スターを選択するでしょう。アマチュアゴルファーの多くはX フォージド スターが適正だと思うので少し詳しく話すと、前のモデルはロフトが立っている割にはそれほど飛ばない印象でしたが、今作は明らかに打球が前に行く感じがあります。とはいえ、パラダイム Ai SMOKE アイアンやエイペックスアイアンとは違い、あくまでちょっとスピンが減って前に行く感じ。俗にいう“ぶっ飛びアイアン”とは一線を画しています」

「ただ、ロフトが立っているため、ダウンブローに打つとどうしても打ち出しが低くなります。微妙な違いですが軟鉄鍛造で一枚もののヘッドの重心位置だと球が浮ききらない。でも、飛ばせるポテンシャルはあるので、それをゴルファーなりにどう引き出すかがポイントになりそうです。パワーがあってヘッドスピードが速い人はそのままでイケるかもしれませんが、そうでなければ、例えばアイアン用のカーボンシャフトを入れて打ち出し角を作る、あるいはボールを替えるといった工夫が奏功するかもしれません。ちなみに、キャロウェイの新作ボール「クロム ツアー」を打ったところ、適正なスピン量を得られました。軟らかい「クロム ソフト」ならさらに打ち出しを高くできるでしょう」

石井良介,キャロウェイ,試打

「今回、X フォージドとX フォージド スターを打って思ったのは、もはやアイアンはロフトでは選べないということ。ロフトと飛距離の相関関係はないとはいえませんが、絶対的なものではありません。インパクトロフトが立ってボールを潰すように打つ人は、ある程度ロフトがないとつらいし、ボールを潰さない人はロフトがなくてもいいわけで、自分の入射角とインパクトロフトを確認した上で選ばないといけないでしょう」

2つのモデルについては、世界のツアーからも高評価が寄せられている。2023年の全米女子プロ勝者、イン・ルオニンはX フォージドにスイッチ。ローズ・チャンはエイペックスアイアンからX フォージド スターに替えた。欧州ツアーでもX フォージド化が着々と進行しているという。日本発のこだわりアイアンは世界にも浸透し始めているようだ。

石井良介

石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。

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