そのシャフト、何年前から替えてないの? ジャパンゴルフフェア2024 で日本シャフトを改めて試打しまくってきた
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第64話
こんにちは。逆上がりの出来ないティーチングプロ名取です。最近の私の悩みは「アイアンのシャフト、本当にこれで合ってるのかな?!」です。なんせアイアンはそんなにしょっちゅう替えるものではないですし、シャフトはもう何年変えてないことか。もしこのシャフトが自分に一番合ってないとしたら、一体、1年間で何打損しちゃうんだ?!と想像したら恐ろしい。というわけで、ジャパンゴルフフェアの会場でシャフトを試打させてもらいました。
今や日本のスチールシャフトといえば、日本シャフト!ですよね?
日本シャフトは「MODUS3」シリーズや「N.S.PRO」シリーズでお馴染み。「MODUS」はアスリートゴルファーの信頼が厚く、N.S PROは軽量シャフトの代表で、どちらもメーカーのアイアンセットの標準シャフトに採用されていることが多いです。
以前は、中上級者が使うアスリート系のアイアンの標準シャフトはDynamicGold S200とN.S PRO 950 neoが入っていることが多かったです。でも、DynamicGoldは、ちと重い。野球部上がりのパワーヒッターには打ちこなせても、標準体重の僕には、正直重くてきつかった。
そこに、日本シャフトから「MODUS3」シリーズが登場しました。「MODUS3 120」に出逢った時、私はとっても感動しました!「なんて振りやすいシャフトなんだ!」と。その感動は何年経っても色あせず、ヘッドは何度か替えてもこのシャフトを使い続けています。
話は少し変わって。今回のジャパンゴルフフェアには、なんと!日本シャフトブースにカリー・ウェブ選手が来場して講演をしていました。カリー・ウェブと言えばメジャー7勝、ツアー41勝を誇り史上最年少の26歳6ヶ月で「キャリア・グランドスラム」を達成。“女性版タイガー・ウッズ”と呼ばれた、生きる伝説のプロです。
そのカリー・ウェブ選手も日本シャフトのユーザー。2003年から日本シャフトを使っているとお話されていました。約20年ですね。私も「MODUS3 120」が発売された2011年に出逢ってからは日本シャフト一筋です。
僕にとって「MODUS3」は最高!なのです
最近、新発売されるアスリート系アイアンの標準シャフトには、「MODUS3 105」シリーズが入っていることが多いです。これは、総重量のフローを考えた時にちょうどいいという判断でのことだと思いますし、直進性を高めた最近のクラブにはあまりシャフトの挙動がなく、硬くて軽いほうが合いやすいという考え方があるからです。
そのため、私の愛する「MODUS3 120」(S)は標準から外れることが多くなってしまって悲しい。どうしても新品をカスタムで買うと価格が高い!!そんなわけで、中古クラブしか購入しない私は、必死でお得なセットを探してネットサーフィンの日々です。
私のインドアスタジオのお客様がお持ちになるクラブでも、最近は「MODUS3 105」や「MODUS3 115」を入れている方が増えてきました。自分の中では、初めて「MODUS3 105」を打った時にあまりにも「MODUS3 120」と挙動が違うので戸惑って「これは合わない」と思い込んでたところがありますが、最近のヘッドと「MODUS3 105」のセッティングを打たせてもらうとあら不思議。意外と計測した数字の結果が良い。
なので、自分に本当に合っているのはどれなんだ?!と、悩み始めてしまったのが最近です。
というわけで、まずは「MODUS3」シリーズの特徴を簡単にまとめます。
今回、全部のシャフトを打たせてもらいました。結果を数字で見ても、私には120以外の選択肢はなかったです。あ~良かった、合ってた!!自信をもって使い続けられます。
105や115は先が硬く感じるので、何となく手で左に返しに行きたくなります。1球目は右、2球目は左。自分で調整しようとしてしまうのが硬いシャフトの特徴です。
ヘッドが大きめでそもそも上げて下ろすだけのシンプルな打ち方が合うクラブ向け。PINGのG425アイアンで105を打った時は、本当にデカ目のヘッドか?!と思うほど振りやすくシャープでしたので、ヘッドによっては物すごく合うのかもしれない。
115はRにすればちょうどいい感じ。少しだけ粘りを感じられるようになります。でも120よりは動きが少ない。少しだけお助け機能のあるヘッド、例えば私が115のRを入れて実際に打ったことがあるクラブでは、ヤマハのRMX VD/Mにはニーズとフィーリングが合っていますね。
125は1球で諦め(笑) 重い!硬い!よっぽどパワーがないとこれは扱えません。
130はダイナミックゴールドに似てるのかな? 元々重くて粘るのが好きで、でもちょっとダイナミックゴールドが辛くなってきた人がイメージを変えたくて試すにはピッタリだと感じました。
120はやっぱりタイミングの取り易さが秀逸。粘り感もあるし、それでいてシュッと振りやすい走り感も感じられて弾道が安定します。ドローもフェードも打ち分けやすい。80台を出せるゴルファーはまずこれから試してみるべきだと思います。
シャフトの試し打ちは「合う合わない」が一発でわかる!
シャフトのフィッティングは、物すごく良いです。自分に合う合わないが一発でわかります。これは皆さん試してみるべきです。感覚が、思いっきりデータに反映されるので自信を持てますよ。
ちなみに、日本シャフトさんのHPは各シャフトの特性が分かりやすく書かれていますし、ブログで「自分に合う『N.S.PRO MODUS3』の見つけ方は?」などのメニューがあり、その記事の中には、120が最近重いから105にしようかな、という安易な考えはダメということなどが分かりやすく書かれています。
どうしても、重量フローばっかりに目が行きがちですし、数字から入ってくるイメージってありますけど、先ほどの一覧表でもわかるように120より115の方が重いですし、130より125の方が重いんです。まぁ、これはちょっとわかりにくさもあります(笑)
メーカーの方はプロなので、プロの意見をその場でしっかり聞きましょう。私も120で大丈夫と太鼓判を押してもらって、超安心しました。
ちなみに、120・Sじゃなくて120・Rも打たせてもらいましたが、メーカーの方に「大分しなりますよ」と言われた通り、メチャクチャわかりやすくつかまりすぎて、左に曲がりまくりましたよ。プロの提案は、大体合っています!数球見れば、クセがわかるから。プロのフィッターの意見は聞きましょう。
日本シャフトさんでは試打会なども開催しているようなのでチャンスがあれば、参加してみてください。打つだけでもちろん大丈夫。全く営業されないけど良いの?!ってくらいです。営業されなくても、日本シャフトさん、これからも使い続けます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
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