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90切りのカギはクラブにあり! 90を切るための選び方とセッティングのポイント7

吉本巧のゴルフギア教室 第6回

2024/03/16 ゴルフサプリ編集部

POINT1 フェアウェイウッド(FW)は5番ウッド1本だけでいい

前置きが長くなりました。まずはFWから。結論からいうと80切りまでFWは1本で十分です。かつては3Wと5Wの2本が主流でしたが、今は1本。とりわけ多くの人が使える5W1本でOKです。5Wなら地面からもティアップしても打ちやすく、飛距離と操作性のバランスもいい。5Wで球の高さが出なければ7W。球が上がりすぎて飛距離が出ないなら4Wでもいいですが、ベースは5Wと考えてください。

3Wを1本だけ入れるのはリスクが高い。なぜなら難しいから。地面から打つのはプロでも難しい。ロフトが立っていてボールが上がりづらいし、シャフトが長いのでミート率も低い。そもそも使う機会が少ない。よほどライが良くてフェアウェイも広いなど、いろいろな条件が整わないと使えません。そんなクラブを入れておくのはもったいないので必要ないんです。ただ、ドライバーが打てない人がティショット用に入れるのはあり。その場合ロフトが立っているモデルや2Wを入れてもいいでしょう。また、3Wが必要な特定のホールがある場合もありです。

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POINT2 ロングアイアンは不要

一昔前、アイアンは3番からが基本のセッティングでしたが、今は5番からが多いです。おさがりのクラブを使っている人のバッグには、いまだにロングアイアン(2〜4番)が入っていたりしますが、ほとんど使っていないのではないでしょうか。無理もありません。ヘッドが小さくて芯が狭く、シャフトも長くてミートしづらいなど難しい要素が満載だからです。

POINT3 ユーティリティ(UT)はロフト20度台を2~3本。ここが90切りの決め手

90を切るのに一番大事なのがUT。UTに頼れる人は間違いなく90を切れます。ポイントは必ず2~3本入れること。90切りから80切りを実現するには150~200ヤードの距離を10ヤード刻みで打てるようになってグリーンオンする率を高めたいのですが、それにはUTが不可欠。アイアンで150ヤードまでは打てても、それ以上の距離となるとアマチュアの方はカバーしきれないからです。

UTは20度台のロフトを複数本入れます。2本にするか3本になるかは5番アイアンを入れるかどうかで決めるといいでしょう。例えばアイアンの一番上が5番ならUTは2本。3、4番アイアンの代わりです。ロフトでいうと21度と24度、もしくは22度と25度のUT。5番を入れないならUTは3本。21度、24度、27度か22度、25度、28度の組み合わせ。こちらは3~5番アイアンの代わりです。

10度台のUTはどうかというと、難易度が高いのでおすすめできません。ロフトが立っているのでボールが上がりにくい。同ロフトのFWと比べるとFWの方がはるかにやさしいので18度の5Wがあれば事足ります。ですから10度台のUTは、90切りの時点では必要ありません。例外はよほどパワーがある人やティショット用に使う人。基本的には85を切ったあたりでミート率が上がってきたら入れればいいでしょう。

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POINT4 UTのシャフトはカーボンにする

UTはカーボンシャフトにすること。スチールシャフトのモデルもありますがカーボンの方が断然楽。ボールが上がって飛距離が出るのでプレッシャーが減ります。スチールは弾道が上がりづらく、飛びませんが、それがメリットになる人はいます。また、曲がりづらいので、カーボンだと曲がりすぎる人にはいいでしょう。スチールの対象は、パワーが有り余っているようなヘッドスピードの速いゴルファーと理解してください。ちなみに同じカーボンでも重量系でスチールに近い特性のシャフトもあるので、それを選んでもいいかもしれません。

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POINT5 アイアンがイマイチ打ちづらければシャフトをカーボンにする

ヘッドスピードが速くない人やパワーがない人、アイアンが重くて扱いづらいといった人は、シャフトをカーボンにしてもいいと思います。UTと同様に、こちらにも重量系カーボンシャフトがあります。ヘッドスピードの目安としてはドライバーで40m/sを境に、30台ならカーボンでもいいですが、これはあくまで目安。ここは好みで選んでいいと思います。

POINT6 ウエッジは充実させなくてOK。1本で1つの寄せ方を貫く

ウェッジはまだ充実させなくてOKです。充実させてもいいですが、UTを充実させると本数が多くなって結果的にウェッジまで手を広げられない。90切りについてはUTに優先権があるということです。もちろんどっちも大事ですが、ウェッジはいろいろな打ち方、いろいろな番手を使って寄せ方を分散させると、なかなか寄せワンが取れません。1つのクラブで1つの打ち方を練習し、それをラウンドでやることで寄せワンが取れるようになるので、1つの技術を固めることが90切りの早道です。ウエッジの本数も同じで3~4本あって使い分けていると経験値が分散されて自分のものになるのに時間がかかるので、90切りまでは1本のウエッジと心中するつもりでやった方がいいのです。

POINT7 パターはマレットタイプが楽。L字パターはおすすめできない

マレット

最後はパターですがマレット型がおすすめです。アドレスが合わせやすく、打ちたい方向に真っすぐに向きやすい。ストロークも安定するし、距離感も出しやすいので、90切りはマレットに頼るべきです。L字やピン型のパターは難しい。L字パターをほとんど見なくなったのはそのためです。フィーリングがいいとか、これじゃないとゴルフができないとか、体の一部になっているならそのパターでもいいと思いますが、私が許容できるのはピンタイプまで。L字はおすすめできません。ただ、ピンタイプもマレットに比べれば難しいことを頭に入れておいてください。

吉本巧

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。


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