笹生優花のパターはあのAIインサートが採用された「オデッセイ Ai-ONE MILLED 3T DB」だ。使用しているモデルは変わらないのだが、何かが違う。あ! グリップが長い! 中尺用のものになっている!

このスーパーストロークのグリップは朴セリ選手権から使用。先週のフォード選手権2日目には25パットで63というスコアを叩き出している。今週のTモバイル・マッチプレー選手権でも使用、決めどころのパットを沈め、初日を終えて4位につけている。

このようなグリップといえば、「オデッセイ ジェイルバードMINI」に装着し、復活したリッキー・ファウラーや絶好調のウインダム・クラークを思い浮かべるが、彼らのパターは「中尺に中尺グリップ」だ。

笹生の場合は「普通の長さに中尺グリップ」。

1ラウンドで25パットという強烈な記録を見てしまうと、僕たちアマチュアもマネしていいのでは! と思うのだが……。

最近、人気YouTube「試打るTV」でリッキー・ファウラーが使うパターを使ってラウンドしていた、令和の試打職人こと石井良介プロに「笹生の組み合わせについて」聞いてみた。

「中尺用のグリップを装着すると手元側が太く、長く、重くなります。当然、手元側の慣性モーメントが高くなり、手先でこねたりできなくなります。笹生選手のパターを実際に見ていないので詳しくは語れませんが、ソールのウェイトを変えたり、ヘッドに鉛など貼ったりしていないのであれば『飛ばないパター』になります」(石井プロ)

ここでいう「飛ばないパター」とは思ったよりもコロがりすぎないパターという意味だ。逆に「飛ぶパター」とは思ったよりもコロがる、コロがりのいいパターという意味。

そういえば、「Ai-ONE」を使う人に聞くと「Ai-ONEは飛ぶパター」と答える人は少なくはない!

「『飛ぶパター』を使うと、どうしてもインパクトで緩んでしまうという人もいます。そういう人は『飛ばないパター』だとしっかりストロークできる。さらに中尺用のグリップが装着されているとなると、手元の自由が利かないので小さい動きも起こらず、手元がオートマチックに動きますね。つまりオートマチックにしっかり打てるパターだといえます」(石井プロ)

パターが自分の距離感よりコロがりすぎて、しっかり打てなくなったという人には最高のチューンではないだろうか?

もし、お店に頼まずに自分でグリップ交換するという人、シャフトはヘッドにいくにつれて細くなるので、ヘッド側の下巻きテープを多めにしておかないとスカスカになってしまうことをお忘れなく!