「体が硬い」と思っている人はアドレス姿勢を見直してみよう
Aさんはゴルフ歴13年の48歳。80台が出ることもあれば100を叩くこともあるという、いい時と悪い時の差が激しいゴルファーさんです。ショットではスライス系のボールが多く、飛ばないとのこと。いい時は曲がりが少なく悪い時は大きく曲がる。曲がると長いクラブほど大ケガにつながりますが、Aさんもその傾向で、ティショットでOBが出てスコアを崩すタイプと自己分析しておられました。
波がある原因はすぐにわかりました。アドレスが安定していなかったのです。基本的にはアドレス時の前傾が浅く、背中が丸まったり、棒立ち気味になったりと一定してませんでした。いずれの場合も手の位置が体に近すぎるため、体を回すとバックスイングで上体が起きてしまいます。そうなるとさすがに当たらない自覚があるので、クラブを手で上げやすくなってしまいます。
Aさんいわく「肩まわりが硬いのでそうなっているのかもしれません」ということでしたが、肩こりや腰痛などの症状があるかおうかがいすると、それはないということでしたので、硬くて動かないわけではなさそうです。ということでアドレス姿勢についてアドバイスさせていただきました。
体が回らないのは回りづらいセットアップをしているから
アドレスでは背中が丸まっても棒立ちでもカカト体重になります。また、いずれの場合も胸椎が捻れませんから、腰が反らない範囲で背骨を真っすぐにしておく必要があります。Aさんのように「硬いから回らない」という方がたくさんおられますが、多くの場合、回りづらいセットアップになっているからで、体が硬いわけではないのです。
体が回るアドレスにするために、まずは背中にクラブを当てて真っすぐに立ち、その体勢からクラブを後頭部につけたまま股関節から前傾していただきました。以前のアドレスに比べるとちょっとストレスを感じるかもしれませんが、Aさんの場合はこうしないと体が回らないので、無理のない範囲でこの姿勢に近づけていただくようにしたのです。背筋を伸ばすことで反り腰になるとよくないので、そうなりがちならば、足の付け根にクラブをあてがい、そこから前傾してもいいと思います。このようにして体勢を整えると、母指球で体重を支えるカッコいいアドレスになります。
また、いつも同じように構えていただくための”アドレスドリル”もお伝えしました。グリップしたら体の正面で、クラブシャフトが地面と平行にします。これができたら手首の角度をキープしたまま、足の付け根にクラブをあてがった時の要領で前傾姿勢をとります。これでアドレスが完成。ボールとの距離も決まって一石二鳥です。実戦でも使えるので、心当たりのあるみなさんはぜひ取り入れてください。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。




