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ピン「G730」アイアンは本当に「ピン史上最も飛んで、最もやさしい」のか?試打検証してみた

ピン「G730」アイアンをロマン派ゴルフ作家が検証する!

2024/04/22 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ピン『G730アイアン』をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。「ピン史上最も飛んで、最もやさしい」というキャッチコピーは本当か?

四つのテクノロジーで最も飛んで最もやさしく打てるのがG730アイアン

G370 アイアン

ピンゴルフは、『G730アイアン』を2024年4月4日に発売。

『G730アイアン』のコピーは、“PING史上最も飛んで、最もやさしい G730 アイアン”だ。
わかりやすい。最も飛んで、最もやさしい、のである。

『G730アイアン』は、4つのテクノロジーで、コピー通りの性能を発揮するという。

一つ目は、“たわみを最大化したフェース設計とストロングロフト”である。
打点がずれてもフェース全体がたわみ、高初速を生み出す「VFTフェース」で、7番アイアンのロフトは26.5度なのだ。誰でもわかるようになっているのである。

二つ目は、“最大のMOIを実現した新キャビティ構造”だ。
外観では、ポケットキャビティのように見えるが、カットモデルを見ると、蓋がない中空構造なのだ。重量配分が最適化されているのは当たり前、ヘッドのトウ側にも高比重ウェイトが配置されている。

三つ目は、“やさしいワイドソールウェッジ”。
PW、UW、50、56の4種類のウェッジが用意されていて、ワイドソールで難しいライからでも打ちやすくなっていて、濡れている状態でも「ハイドロパールクローム仕上げ」がスピンを安定させてくれるのだ。

四つ目は、“心地良い打感と打音”だ。
「ピュアフレックス」はインパクトゾーンに合わせて厚みを変えて、インパクト時の衝撃を抑えることで、心地良い打感と打音を生み出すという。

いずれも、十分な説得力がある。『G730アイアン』は、テクノロジーを詰め込んだアイアンなのだ。
自然に打ちたくなってくる。

試打した『G730アイアン』は、5番〜9番、PW、UW、50、56。シャフトはN.S.PRO 950GH neo のSフレックス。
ボールは、使い慣れていて、クラブだけに集中できる『TOUR B X』を使用した。

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『G730アイアン』を打ってラウンドして、わかったことを挙げる。

打音打感  音量はやや大きめ、高音で残響もある気持ち良い音。
      打感は弾き感と乗り感のバランス良し、手応えは独特な芯感が面白い。
弾道球筋  高めの高弾道。ややとらえたドローが得意。曲げには敏感。
      スピンは最小限で、高さで止めるアイアン。
飛距離   クラシックなロフトのアイアンと比較すると2番手と少し飛ぶ。


『G730アイアン』は、良くも悪くも、クラブがオートマチックに仕事をしてくれると感じた。ただ振れば、より高く上がり、より遠くに飛ぶのである。

やさしいなぁ、と強く感じたのは、高く上がることだけではなく、右に行かないドローバイアスの効きだ。飛距離が出るアイアンは、スライスに悩まされているゴルファーにとって難しいことがあるが、『G730アイアン』は、スライスさせない仕事をしてくれるのだ。

そして、アドレスビューで、ピンらしい雰囲気がグースからも感じるた。随所にピンらしさが出ていて、ファンにはたまらないと思った。
打音も、かなり目立ち、飛びそうだと気持ちが高まる仕上がりになっている。

ぶっ飛び系のアイアンは難しい、という常識を『G730アイアン』は、ぶち壊した。面白くゴルフをしたいゴルファーにオススメである。
グリーンがボールマークがつくような状態であれば、『G730アイアン』で打ったボールは、スピンではなく高さで止まってくれるので、スコアアップを実現できるゴルファーもいると思う。

ただし、飛距離性能を楽しめるのは、普通のヘッドスピード以下のゴルファーになるので、注意が必要だ。ハードヒッターが使うと、ボールが上がり過ぎて、飛距離にロスが出てしまう可能性が高いからだ。

シビアに考えずに、結果オーライを楽しむのが『G730アイアン』の正しい使用法になるだろう。
なんだかんだ言っても、飛距離が出る気分を満足させるゴルフは面白いということを『G730アイアン』は教えてくれるのである。

篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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