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ダウンスイング以降、顔と左肩は遠ざける！フォローで左ヒジが引けちゃう人は試してみてね

ダウンスイング以降、顔と左肩は遠ざける！フォローで左ヒジが引けちゃう人は試してみてね

吉本巧が解決してきた「生徒さんによくあるゴルフの悩み」Case.10

2024/04/10　ゴルフサプリ編集部

若くして単身アメリカに渡り、ジュニア、大学、ミニツアーで腕を磨いたのちにコーチとなった吉本巧。彼がこれまでアマチュアに多く相談されてきたことを披露し、その原因と解決策を教えるシリーズ。お悩みを共有できる人はもちろん、向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと間違いなし。第10回のテーマはフォローで失速するスイング。ドライバーの飛距離不足につながるベランゴルファーにも多い悩みを解決する。
写真／相田克己

左サイドが動かないと左腕が詰まって“チキンウイング”になる

アマチュアゴルファーには少なからず、フォローで失速する人が見られます。フォローが出ないと言ってもいいでしょう。もちろんそれでもボールには当たるので前には飛びますが、本来ヘッドスピードがマックスになるところで止まってしまうので飛びません。概ねフェースが開いて当たることになるので右に打ち出すことにもなりがちです。

スイングの形で見ると、いわゆる“チキンウイング”になっている。左ヒジが引けて左ワキが大きく空くスタイルですね。こうなる主因は左サイドが動いていないからです。

ボールを当てに行く意識が強い人はインパクトに集中しますから、左腰が止まって回らなくなる。回っていれば左ヒジが伸びた状態で腕と体が一緒に回せますが、止まるがために腕が詰まってしまう。そのため左ヒジを引くしかなくなるのです。これはスコアが90を切り始めて、だんだんクラブを振れるようになってきたゴルファーに多い動き。特に40～50代の方に多く見られます。右サイドで振るクセがついているためインパクト以降の動きで齟齬が起きるのだと思われます。

インパクト意識が強いとボールを当てに行きがち。インパクトで体が止まって左サイドが詰まるため左腕のやり場がなくなりヒジが引ける

喉のあたりと左肩の半径を長くするイメージで左肩と顔を離す

対策としては進行方向の左サイドをしっかり動かすこと。左腕の行き場所ができれば詰まった感じがなくなり、チキンウイングも失速もなくなります。左サイドでブレーキをかけながら右サイドを押している状態になっているので、ブレーキを外せばいいわけです。

インパクトで終わらずに左サイドが回り続ければ、腕と体が一緒に動くのでヒジが引けない

それでも解決しなければ左肩を意識して振ってみましょう。フォローが出ない人は、ダウンスイング以降で左肩と顔がどんどん近づくので、左肩と顔を離す。喉のあたりと左肩の半径を長くするイメージです。こうすると結果的に頭が残り、体と腕が引っ張り合う関係になるので自然と腕が伸びます。肩たたきするところをちぎれるくらい伸ばす感覚ですね。グリップと左肩の距離も近くなるので、この２ヵ所を近づけないイメージでもいいでしょう。

チキンウイングになる人はダウンスイング以降で左肩と顔が近づく。遠ざける、もしくは両者の間隔を維持すれば頭が残って体とクラブが引っ張り合う格好になるのでヒジは引けない

吉本巧
よしもと・たくみ　ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。