フックグリップにして右手を下から握るとアドレスで右肩が落ちる

体が硬くて捻れないゴルファーの中には、フックグリップにしてボールをつかまえて飛ばそうとしている方がいらっしゃると思います。ゴルフ歴30年、58歳のTさんもそんなパターンでした。フックグリップにする工夫はアリだと思いますが、過ぎたるは及ばざるが如し。まさにTさんはそうで、やりすぎてフックグリップがデメリットを生んでいたので、注意を喚起する意味でこの機会に紹介しておきたいと思います。

左手をフックグリップにすると右手を下から握りがちになります。そうなると、気づかないうちに右肩下がりのアドレスになりやすい。つかまえに行く雰囲気を出しすぎて右肩が落ちてしまうのです。Tさんもこうなっていて、アドレスで背中が丸まっていました。

その体勢でスイングするとシャットフェースでインサイドに引くテークバックになります。手でクラブを動かすことになるのでトップではクラブを担ぐ感じでシャフトクロスになり、それに伴って右ワキが空く、フライングエルボーになる、といったさまざまな弊害をもたらします。右肩が下がっているため、インパクトでそのままだと当然ダフりますから起き上がってカカトも上がります。アドレスではハンドダウンで構えているのに、インパクトでは手の位置が高くなりすぎてしまうのです。

フックグリップにするなら右手は上からあてがうようにグリップする

これを直すには右手の握り方を変えること。右手で下から鷲掴みの感じでグリップしていたのを、左手はそのままに、右手を上から握っていただくようにしました。こうすると極端に右肩が下がったアドレスにならないので、フックグリップを生かせるスイングになります。Tさんにもこの感じで右手を握っていただいたところ、それだけでスイング軌道が変わりました。

このグリップを維持するのに役立つのが“グリップドリル”です。まず、右手一本でクラブの真ん中あたり持ちます。こうすると右手を下から鷲掴みにする人はいません。そのまま通常の位置で左手をグリップしたら、右手を左手の位置まで下げてくれば正しいグリップになります。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」

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