体が硬い人がフックグリップで打つのはアリ。でも右手の握り方には気をつけて!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.14
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回からは体が硬いと思い込んでいる人、および本当に体が硬いによくあるお悩みを紹介し、その解決策を探る。心あたりがある人はもちろん、あまりない人にも参考になる内容なのでチェックしていただきたい。
写真/相田克己
フックグリップにして右手を下から握るとアドレスで右肩が落ちる
体が硬くて捻れないゴルファーの中には、フックグリップにしてボールをつかまえて飛ばそうとしている方がいらっしゃると思います。ゴルフ歴30年、58歳のTさんもそんなパターンでした。フックグリップにする工夫はアリだと思いますが、過ぎたるは及ばざるが如し。まさにTさんはそうで、やりすぎてフックグリップがデメリットを生んでいたので、注意を喚起する意味でこの機会に紹介しておきたいと思います。
左手をフックグリップにすると右手を下から握りがちになります。そうなると、気づかないうちに右肩下がりのアドレスになりやすい。つかまえに行く雰囲気を出しすぎて右肩が落ちてしまうのです。Tさんもこうなっていて、アドレスで背中が丸まっていました。
その体勢でスイングするとシャットフェースでインサイドに引くテークバックになります。手でクラブを動かすことになるのでトップではクラブを担ぐ感じでシャフトクロスになり、それに伴って右ワキが空く、フライングエルボーになる、といったさまざまな弊害をもたらします。右肩が下がっているため、インパクトでそのままだと当然ダフりますから起き上がってカカトも上がります。アドレスではハンドダウンで構えているのに、インパクトでは手の位置が高くなりすぎてしまうのです。
ギッタンバッコンはどうしたら直る?
次のページ