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キャロウェイ「CHROME TOUR/TOUR X」をコースに持ち込んでガッツリと試打してきた!野村タケオも注目!

野村タケオのゴルフ実験室

2024/05/01 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

CHROME TOUR/TOUR X

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。今年はゴルフクラブだけでなく、多くのニューボールも新製品が発売されています。その中から、僕的になかり注目しているのがキャロウェイのニューボール。実は以前前モデルの「LS」というボールを気に入って使っていたこともあり、ニューモデルはどう進化したのか興味があるんです。キャロウェイてきにも、かなり力の入ったニューモデルだということなので、コースに持ち込んでガッツリと試打してきました!

<取材・文・写真提供 ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ>

キャロウェイの新しいボールは名前も変わって生まれ変わりました!

キャロウェイのツアーボールと言えば「CHROME SOFT(クロムソフト)」シリーズ。前作では「CHROME SOFT」「CHROME SOFT X」「CHROME SOFT X LS」というラインナップでした。それが今作では「CHROME SOFT」はそのままの名前でバージョンアップされているのですが、ほかの2つのボールはネーミングも変更されて、かなり進化をとげているということなんです。前作の「CHROME SOFT X」は「CHROME TOUR X」に、「CHROME SOFT X LS」は「CHROME TOUR」という名前に変わりました。

CHROME TOUR/TOUR X

もちろん変わったのは名前だけではなく、素材はもちろんのこと、製造過程までも見直されています。キャロウェイはボール製造の生産設備、工程を見直して大きな投資を行い、生産管理もこれまで以上に徹底したということです。そのことで高い精度で設計どおりのボールをつくり出すことを可能にし、製品ごと、ショットごとの弾道のバラつきなども可能な限り軽減されているということです。

また、カバーを成形する機械が新しくされ、さらに均一な厚みのものとすることが可能になりました。このウレタンカバーはハイパフォーマンス・ツアーウレタンソフトカバーと名づけられており、とても柔らかく、またアプローチショットなどで、より優れたスピンコントロール性能を発揮するものとなっているとのこと。そのカバーはモデルごとに専用の設計となっているそうです。

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ディンプルが変わって風に強い!

ディンプルも前作から変更されています。キャロウェイのボールと言えば6角形のヘックス・エアロネットワークパターンが採用されているわけですが、今作では数多く並でいる6角形のパターンのなかに、複数の円形が採用されています。これにより風に影響されやすい落ち際で、風に負けることなく狙い通りの距離が打てるようになり、更にキャリーが伸びるということです。

ゴルフボール

デザインはシンプルながらとてもカッコいい!

まずボールのデザインですが、これはもうカッコいいです。もともとキャロウェイのロゴがいいので、シンプルにロゴがデザインされていてカッコいい。モデル名のプリントもシンプルでとてもいいと思います。これ以外にもトリプルトラックというアライメントを合わせやすい3本線の入ったモデルもあります。僕はラインを合わせないので、普通のモデルが好きですが。

カバーは少ししっとり感があり、いかにもスピンがかかりそう。ディンプルは基本的に6角形ですが、よーく見ると丸いものがところどころにありますね。これが今回のモデルで採用されたもので、このおかげで風に強い弾道が出るようになってるんですね。

CHROME TOUR Xを使ってみました!

まず「CHROME TOUR X」を打ってみました。キャロウェイツアーボール3種の中では一番打感がしっかりしたモデルということですが、けっして硬くはなく、ソフトな打感の中に芯を少し感じるという感じ。打音が高いわけではないですが、ソフトなカバーの中に硬めのコアを少し感じます。ドライバーやアイアンショットではソフトながらもしっかりとした打感で、ほんの少しだけ球離れが速く感じました。とてもフィーリングはいいですね。

ゴルフボール

弾道は結構高めでグリーン上ではしっかりと止まります。さすがにスピン性能は高い。アプローチでもけっこう低めに出て、スピンがキュッとかかります。
パターでもカバーの柔らかさは感じながらも、しっかりと打音がして距離感が出しやすい。

CHROME TOURを使ってみました!

次に「「CHROME TOUR」を打ちました。これは前作の「「CHROME SOFT X LS」というモデルの後継モデルということなのですが、かなりイメージが変わりました。前作はけっこうしっかり感の強い硬めの打感でロースピンで飛ぶという感じだったのですが、打感がかなり柔らかくなっています。メーカーによると、「CHROME TOUR X」よりもこちらのほうが柔らかいのだとか。ドライバーやアイアンで打ってもかなり柔らかい。前作とかなり変わっていたので、これには少し驚きました。

柔らかい打感ですが、少しズッシリ目の芯を感じます。「TOUR X」よりは少し重めの打感で、フェースに乗る感がありますね。弾道的にはこちらのほうがほんの少しですが高いような気がします。ドライバーの弾道を見ていると、スピン量はこちらのほうが少しだけ少ないように感じました。しかしアイアンショットのときはしっかり止まりますけどね。

ゴルフボール

アプローチではほんの少しだけインパクトのあとにポンっと出る感じがします。「TOUR X」よりもこっちのほうがほんの少し弾道が高い。スピンもはかかりますが、少しだけこちらのほうが少ないかな。
パターでの打感も柔らかさはほぼ一緒ですが、打音が少し低めで小さめになります。

どっちもいいけど、僕が使うならロースピンで飛ぶ・・・

「CHROME TOUR X」と「CHROME TOUR」、2種類のボールをコースで打ち比べましたが、どちらも個人的には好印象。アゲインストのときでも意外と飛距離が出ていたので、風に対する強さも感じました。
2種類の違いは、正直言ってショットに関してはあまり感じませんでした。どちらも飛距離が出るし、グリーンでは止まりました。打ち比べると打感や打音が少しちがうかな?くらいの感じです。ただ飛距離的にはスピンが少し少ない分「「CHROME TOUR」のほうが飛んでたような気がしました。

アプローチでは出球の高さが少し違うのと、ほんの少しだけスピン性能の違いがありましたね。打音も「CHROME TOUR X」のほうが高め。
パットでも「CHROME TOUR X」のほうがしっかりと打音がします。「CHROME TOUR」は少し柔らかくてモチッとした打感かな。どちらも悪くはないです。
カバーに関しては、結構強くラウンド中に大きく傷がつくようなことはなかったです。カート道なんかに当たらなければ、余裕で1ラウンドは綺麗なまま使えそう。

今回試打した2種類で、僕が使うなら「CHROME TOUR」ですかね。打感の柔らかさとスピン量の少なさで、こっちを選びます。でもどちらもとても完成度の高いボールなので、ぜひ打ち比べてみてください。今回書いていない「CHROME SOFT」もちょっと打ちましたが、これはもうかなり打感が柔らかい。もちろんスピンもしっかりかかるので、とにかく柔らかい打感が好きな人にはおすすめです。

個人的には少しだけ不満があるのですが、3種類ともロゴの上にある数字が全部赤い文字なので、できればモデルによって変えてほしかったです。
もうひとつ、前作の「LS」好きとしては、もう少しガツッと手応えのあるボールも欲しかったかな。後継モデルが少し柔らかくなっちゃったので。追加モデルとかで出るといいな~なんて思います。

野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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