まず鹿又氏の目を引いたのは「守りのクラブ」、60度のウェッジだ。一般のアマチュアゴルファーには使いこなすのが難しいとされるこのクラブだが、数年前からUSPGAツアーを戦う選手たちにとっては必需品となっている。


「マスターズではトップ20に入ったプロのクラブを見ましたが、60度のウェッジが入っていなかったのは12位タイのマシュー・パホンだけ。この60度のウェッジの使い方もポイントでロブウェッジとして高い球を打つだけではなく、手前にワンクッション、ツークッションさせて使うようなゴルフをしていました。グリーンを外したときにスコアを落とさないためのカギとなるのが60度のウェッジなのです」と鹿又氏。

60度のウェッジと聞けばフワリと浮かした高い弾道でピンを狙ったり、深いラフから空振り覚悟でゆっくりとフルショットするプロたちをイメージするが、米ツアーのプロたちの使い方はそれだけではなかった。とにかくピンチを切り抜けるための必殺の1本なのだ。

タイガー・ウッズでさえ今では5番ウッドを入れ、アイアンはコンボセットでロングアイアンにやさしいモデルを入れている。

このクラブが守備の要だとしたら、攻撃の要はロフト21度前後のクラブだという。
「プロならこのロフトのクラブで240~250ヤードを打っています。ちょうど550ヤード前後のパー5で2オンを狙うときに必要なクラブです」(鹿又氏)

しかしロフトは同じだとしても使うクラブは選手によってさまざま。
「4番アイアンを使うプロもいれば、アイアン型ユーティリティ、ウッド型ユーティリティ、そして7番ウッドを使うプロまでいます。マスターズで20位タイに入った選手の中で4人が7番ウッドを使っていました」(鹿又氏)

かつて男子プロのセッティングといえばフェアウェイウッドはスプーンだけ。そしてアイアンは2番から。この組み合わせこそが強者の証であり、5Wでさえ非力なプロの代名詞のように言われていた。いまでは男子プロでも5Wは当たり前で、7Wやユーティリティも入っている。どちらかというと、アマチュアより柔軟に「いいものはいい」と積極的に取り入れているように思われる。

自分のゴルフをやさしくする「攻めの要」と「守りの要」あなたのセッティングには入っていますか?


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