ヘッドスピード別・7番アイアンの適正ロフト角と飛距離を知ろう!
吉本巧のゴルフギア教室 第15回
140〜160ヤードなら残りのクラブのセットバランスが整えやすい
ではどれくらい飛んでいればいいかというと、飛びすぎても良くなくて、例えば185〜190ヤードだと、短い距離を打つ番手が不足して下にたくさん入れなければいけなくなります。もちろんこの逆もあります。ということで、クラブセッティングを踏まえた場合、7番の最適飛距離は140〜160ヤード。この範囲にあると残りのクラブのセットバランスが整って全体的な流れが作りやすくなります。
それを踏まえたのが下の表2になります。赤い数字が適正飛距離で、全部で10通り。ヘッドスピードとロフト角から割り出したあなたの飛距離がここにあれば適切です。もし、この中になければ飛びすぎか飛ばなさすぎ。飛びすぎる方はまだいいので、プラス10ヤードくらいはOKとしましょう(表内青数字)。前述の10通りと合わせ14通り以外のところにいる人は、ロフト角とヘッドスピードがミスマッチです。
例えば38 m/sで29〜31度を使っていたら、スイングを良くしてヘッドスピードを上げるのが一つの方法。体力的にきつくて今のヘッドスピードが限界値なら、ロフトを29度以下にすればプラス5ヤードで140ヤードになります。また、38 m/sで33〜35度なら、あと15ヤード欲しいですが、ヘッドスピードを適正圏内の42 m/sにするのは大変です。でも「40 m/sなら何とかイケそう」と思えるなら、一段階ロフトを減らせば適正圏内に入れます。もちろん二段階減らせば145ヤードまで行けます。
飛びすぎについては、ロフト29度以下と48 m/sの190ヤードは、ほぼプロのスイングとミート率で打った場合の話で、誰もがそうなるわけではありません。でも、もしそれくらい飛ぶ人がいるならロフトを増やした方がいい。46 m/sの人も同様です。もちろん、誰よりも飛ばしたいというならその限りではありません。そんな人も含め、7番で欲しい距離を得るにはどのロフトを使えばいいかを考えてみてください。僕は基本的に7番で飛ばす必要はないと思っているので140〜160ヤードの範囲に落とすことをおすすめします。
吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。
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