切り返しでムダなチカラが入らなければ、クラブはオンプレーンを下りやすくなります
5月初旬に開催された米国女子ツアー「コグニザント・ファウンダースカップ」は、残り6ホールで3打差を逆転したローズ・チャンがツアー2勝目を挙げました。チャンは昨年のプロデビュー戦で優勝を飾り一躍注目のプレーヤーに。
飛ばし屋と呼ばれるような飛距離はないものの、方向性の良いショットを武器に、デビュー1年未満で2勝目を挙げたわけですから、これからがさらに楽しみなプレーヤーといえるでしょう。
チャンの注目ポイントは“力感のないスイング”だと私は思います。
アドレスからフィニッシュまでカラダが淀みなく、そして滑らかに動き、「グッ」とチカラが入る箇所がどこにも感じられません。
よく言われるカラダの回転と腕の同調・連動ができていて、そのせいでスイングプレーンも安定しています。
日常的にゴルフスクールなどでたくさんのアベレージゴルファーと接していますが、ほとんどの人が切り返しで「グッ」と手や腕にチカラが入り、そのチカラでクラブを下ろします。
すでにご存知かと思いますが、手や腕のチカラで切り返すと、多くの場合、ダウンスイングのクラブの軌道がアウトサイド・インになります。
詳細は省きますが、アウトサイド・イン軌道だと、ボールがつかまらないなど、ミスショットを招きやすくなるのは否めません。
やはり切り返しはセオリー通り、下半身から行うことが望ましく、これによって手や腕にムダなチカラが入らず、ダウンスイングの軌道も良くなります。
さらに、いわゆる“手打ち”になりにくく、チャンのようにカラダの回転と腕の振りが同調・連動したスイングに近づけるでしょう。
最初に手や腕を下ろすのではなく、下半身の動きでクラブを下ろす感覚をつかむにはショートスイングやハーフスイングでボールを打つ練習が効果的です。やり方はとても簡単で、
③バックスイングしたときに作られる右手首の角度を維持したまま、インパクトするように注意しましょう。
こういった練習を繰り返し行うことで、下半身リードで切り返す感覚がつかめるはず…。
地味な練習は、たしかに、面白くないものですね。でもナイスショットのためには、そこをちょっとガマンすることが必要だと思います。
文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。




