成功率を上げたいから、とにかくやさしいクラブがほしい

パー3でボギー、ダボを叩きたくない。そこで、まず手に入れようと考えたのが、ミスに寛容で、簡単に高い球が打てて、ピンまで160ヤードの距離を成功率90%以上で打てるクラブである。

なぜ160ヤードかと言えば、170〜180ヤードの長めのパー3に対しては7W(20.5度)で対応できているし、150ヤード以下はアイアンで対応可能だからである。160ヤードも6番アイアン(30度)で届くのだが、芯を外したら届かないし、トップしたらグリーンに止まらない。そんなわけで「ミスにも強くて、とにかく簡単に160ヤードを打てるクラブがほしい」という考えに至ったわけなのだ。

さて、話を進める前に、ここで編集部員Kのプロフィールをまとめておくので、前提条件としてご一読いただけるだろうか。

悩み多き90切りゴルファー・編集部員Kのプロフィール
【ゴルフ歴/20年】【直近5R平均スコア/98.2(97/105/107//94/88)】【ヘッドスピード(1W)/40m/s】【アイアン飛距離(#7)/キャリー135〜140】【ミスの傾向/スライス】

本当にほしいのはアレだけど、予算が足りない。決めるのが難しい優良UT3モデル

では、話を戻して。
「ミスにも強くて、とにかく簡単に160ヤードを打てるクラブ」として、編集部員Kが選んだのは以下の3モデルである。

【ピン/G425 ハイブリッド】
番手/#6 ロフト角/30度 シャフト/N.S.PRO 850GH neo(S)

【キャロウェイ/PARADYM Ai SMOKE HL ユーティリティ】
番手/7H ロフト角/30度 シャフト/NS850 UT用(S)

【キャスコ/UFO Speed by POWER TORNADO】
番手/77 ロフト角30度 シャフト/オリジナルカーボン(S)

ひとつずつ理由を説明していく。まず「G425」は、現在使用中の7Wが「G425 MAX」であることが大きい。また、ピンのユーティリティ(ハイブリッド・以下UT)は、自分にとっては他メーカーのUTに比べて打ち出し角度が得やすく、ボールが上がりやすいこと。これはウッドも同様で、低スピン競争に引っ張られることなく、高さが出たほうがいい番手は高さを出しやすく作られているのでボールが上がりやすい。それと、「G425」のUTは構えた時の印象が好みであることも理由の一つだ。中古だと2万2000円くらいからあるので、値段が手頃なのも良い。(ヘッドのみだと1万7000円前後〜)

次にキャロウェイの「PARADYM Ai SMOKE HL ユーティリティ」。これは新製品試打ラウンドの際にコースで実際に使用して「めちゃくちゃ簡単に上がるじゃん!」という実体験があるから。そして、AIフェースの効果でよく飛ぶし、ミスにも寛容。実際にコースで打って、良い印象しかないので「これ欲しい」とソッコーでポチりたいところなのだが、問題がひとつある。新品の7H(30度)はカスタム対応で、希望通りのスペックにすると4万5540円(税込)になる。中古で理想のスペックを探すのは難しそうなので、新品を買うしかないと考えると…予算オーバーなのである……諸々の事情があるので…できれば購入金額は2万円くらいにしたいのでキツイ。(中古価格2万5000円前後〜)

長くなったが、最後にキャスコの「UFO Speed by POWER TORNADO」の77(30度)。これも取材時にコースで打ったことがあるのだが、とにかくやさしい!のだ。なにせ編集部内では『初心者に絶対使ってほしいUT第1位』でもあるので、3モデルの中ではダントツでボールが上がりやすい。そして、出っ歯で重心角が極端に大きくないので、左にヒッカケることがない(ここ大事)。160ヤードに限らず、フェアウェイからでもラフからでも、ショットの成功率を優先するなら「UFO Speed by POWER TORNADO」しかないかも?と思っている。さらに、2022年モデルのため中古の価格もお手頃。1万5000円くらいから購入できそうなのだ。

上記の理由から選んだ3モデル。性能面では甲乙つけ難い。さらに、3モデルともに自分にとっては構えやすい顔をしている。となると……やはり購入の決め手はアレになってしまうのだろうか。

予算の都合もあって「UFO Speed by POWER TORNADO」にします!

編集部員Kの購入の決め手は「予算」になることが多い。これは仕方ないことなのであるが、できれば好き勝手にほしいクラブを買えるようになりたい今日この頃。

さて、泣き言はこのくらいにして。
選んだのはキャスコの「UFO Speed by POWER TORNADO」の77(30度)ということに。だが、ここでひとつ迷いが生じてしまった。
160ヤードをご安全に打つために、ロフトは本当に30度でいいのだろうか?

ロフトは30度? それとも26度? どっちが正解なの?

なぜそんな迷いが生じたかと言うと、その理由は

ヘッドスピード40m/s(1W)の編集部員Kの30度と26度の飛距離が、おそらく以下のようになる。

【ロフト30度のUFOの場合】
キャリー/160ヤードぴったり(ラン5〜10ヤード)

【ロフト26度のUFOの場合】
キャリー/170ヤードぴったり (ラン5〜10ヤード)

これはどちらもナイスショットした場合の飛距離である。編集部員Kは90切りゴルファーであり、1ラウンドでそれなりの回数……ミスショットを放つ。そのことを踏まえて考えると「きっちり160ヤードでいいのか? 安全マージンのある番手を選ばなくていいのか?」ということなのである。
一人で悩んでいても埒があかなそうなので、ここはフィッターでクラフトマンの小倉勇人氏に相談してみよう!と言うわけで、以下のようなアドバイスをもらうことができた。

キャリーで確実に160ヤード以上運びたいなら26度です

「30度にするか、26度にするか。これは、ミスした時のリスクをどう考えるかによって、選択肢が変わってきます。
ミスしても最低限の距離を確保したいなら26度。ナイスショットで170ヤードなら、芯をちょっと外しても160ヤードは飛んでくれるはずですからね。ですが、26度では逆に『飛びすぎ』というリスクもあります。この『飛びすぎ』のリスクを懸念するなら、30度の方が良いでしょう。

そして、飛びすぎを気にせず、距離のばらつきを小さくしたいなら30度です。距離のリスクだけで考えれば、30度のほうがリスクは小さいと言えるでしょう。

ですが、総合的に考えて、160ヤードを必ずキャリーしたいと考えるなら26度を選ぶべきです」(おぐさん)


飛びすぎのリスクはあるけれど、90切りゴルファーのミスの確率から考えると『26度』がオススメだそうです。まだ迷いは払拭しきれていないが、この言葉を信じて26度を購入してみよう。
というわけで、今回紹介した編集部員Kの悩みが、同じように中間距離を埋める番手(ロフト)選びで悩んでいるゴルファーの参考になれば幸いです。