一番飛ばせるリリースポイントは人によって違う!?フッカーは「ボールの先」でスライサーは?
ドラコン三連覇の女王・押尾紗樹が377ヤード飛ばせるヒミツ|第5回 自分に合ったリリースポイントで飛ばす!
現役ドラコン選手として、日本選手権3連覇中の押尾紗樹は、レッスンコーチとしても大人気。この連載ではアマチュアが飛距離アップできるポイントを教えてもらった。
GOLF TODAY本誌 No.625/108〜109ページより
リリースの正解は5つあり! スライサーは手前、フッカーは先が飛びやすい
実際のリリースではなく、感覚的なポイントの話
レッスンプロの中にはリリースの動きを推奨しない方もいますが、私は飛ばすためにはリリースする感覚は絶対に必要だと思います。リリースすることでヘッドスピードを上げることができます。
ただし、リリースの正解は一つではありません。一人一人のスイングや感覚によって、1番飛ばせるリリースポイントは違います。インパクトの手前でリリースした方がヘッドスピードが上がる人もいれば、インパクト後にリリースする方がスピードアップするタイプもいます。私のレッスンでは5つのリリースポイントを提案しています。傾向としては、スライサーはボールの手前、フッカーはボールの先でリリースする感覚が上手くいくケースが多いです。5つのリリースポイントは実際にリリースするのではなくて、感覚的なリリースポイントです。スイング中の感覚として手前でリリースするか、ボールの先でリリースするかをチェックすることが大切です。
自分に合ったポイントを調べるには手打ちからはじめてください。手打ちでボールを打ったときに最もスピードが出せるポイントが1番飛びます。
もう一つ、リリースで大切なことは徐々にリリースするのではなくてスピーディにリリースすること。ヘッドスピードの遅い人やスライサーの人はゆっくりリリースするのでフェースが開きやすい。フェースターンを怖がらずに一瞬でリリースすれば飛距離アップできます。
押尾が提案する5つのリリースポイント
【POINT1】右足の手前
右方向のプッシュアウトやOBになるくらいのスライスに悩んでいる人は右足の手前でリリースする感覚でOK。
【POINT2】インパクトの5センチ手前
ドローヒッターやボールをつかまえる感覚で打ちたいタイプはインパクトの5センチくらい手前でリリース。
【POINT3】インパクトの瞬間
ベテランゴルファーや感覚派のゴルファーにはインパクトと同時にリリースした方がタイミングが合わせやすいタイプもいる。
【POINT4】インパクトの5センチ先
フェードで強いボールを打ちたいときはインパクト直後にリリースするとタイミングを合わせやすい。
【POINT5】左足より先
ヒッカケやチーピンのミスがよく出てしまうタイプは左足より先にあるリリースポイントと相性がいい。
リリースポイントで体が開いたり、手元が前に出すぎてしまうとスピーディにリリースできない。
手打ちで最も飛ばせるリリースポイントを探す
リリースした瞬間は手元を止めてもヘッドが大きく動く
グリップを余らせた方がスムーズにリリースする
グリップを限界まで長く持つとリリースしにくい。1インチ(約2・5センチ)くらい短く持った方が手首を動かしやすい。
押尾紗樹(おしお・さき)
1993年11月6日生まれ。
埼玉県出身。158センチ。7歳からゴルフをはじめて、ジュニア競技で活躍。2016年からはレッスン活動もスタートし、2019年からは「プロドラコンツアー全日本選手権」で前人未到の3連覇を達成。公式最長記録は377ヤード。JPDA所属。
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