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バックスイングでは軽く息を吸って切り返しから息を止める!HSアップのコツを解説

みんなの胸郭コンディショニング【第6回】

2024/07/20 ゴルフトゥデイ 編集部

岩井,バックスイング

ゴルフどころか、日常生活においてもいかに胸郭、胸椎のバランスを保つことが重要か、この連載を通じてわかってきた。では実際にどうすれば、このコンディショニングを整えることができるのだろうか?

GOLF TODAY本誌 No.625/80ページより
写真/相田克己 モデル/宮澤祐助プロ

ヘッドスピードを上げる秘密兵器・胸のスプリング 正しく動いていますか?

飛ばない人は息を止めているのかも

胸郭とは12個の胸椎と12対の肋骨、ひとつの胸骨から形成されている。

「例えば息を吸うと上位肋骨は上に動きます。ですから息を止めてバックスイングすると上位肋骨は動きません。おそらくインパクトの時は多くの人は呼吸を止めているはずだと思います。となると、息を止めてテークバックをスタートさせると肋骨の上位転移が行われないままトップを迎えて切り返し、そしてインパクトを迎えるので、スイングが小さくなってヘッドスピードも上がりません。つまり自分の持っている力を出せていないのですね」(宮澤氏)

ゴルファーなら誰だって1ヤードでも遠くへ飛ばしたいもの。スイング中の呼吸ひとつでそれが可能になるというのだ。

バックスイングでは軽く息を吸って切り返しから息を止め、インパクトに向かう。そうすることで肋骨の最大のたわみが使える。

「このたわみが使えると、それと同時に肩甲骨のローテーションが使えるのですね。ゴルファーのみなさんが使う言葉で言うと、切り返しでクラブがインサイドから下りるようになる。たわみが使えずにこの部分を固めてしまうとローテーションが起きにくくなります。でも息を吸いながらクラブを上げると切り返しでローテーションが使えてインサイドからクラブが下りてくるようになります」(宮澤氏)

斜面からのショットが苦手という人は胸郭のバランスが狂っているかもしれない。(写真/相田克己)
斜面からのショットが苦手という人は胸郭のバランスが狂っているかもしれない。(写真/相田克己)

テークバックで少し肋骨が上がってくれれば、その反動が使える。「あそび」をもっていることが日常生活にもスイングにも重要なのだ。

「バネですからね。傾斜地からのショット時でも、右、左とバランスをとってたわんでくれています。傾斜地のショットが苦手という方は、ここの部分が硬くなっている可能性があります。傾斜地では必ず深呼吸をしてルーティンに入るという工夫が必要ですね。そうすれば1回肋骨が伸びますし、傾斜にあった構えが作りやすくなると思います」(宮澤氏)

肋骨はスプリングと同じでバランスをよくしておかなければならないと宮澤氏。

「ここの動きはソリューションで動きをよくしておかなければなりません。ここをよくするには回旋もそうなのですが胸椎の伸展がよくないと回旋も側屈もうまくいきません。THP、胸椎と骨盤のスタックバランスが大事なのです」(宮澤氏)

毎日やりたい胸椎のバランスを保つTHPトレーニング

首と頭の付け根に当て右、左と動かす

タオルを用意。首の付け根にタオルを当て少し上を向き軽く引っ張る。アゴのラインに沿って右、左と引っ張って頭を左右に動かす。
タオルを用意。首の付け根にタオルを当て少し上を向き軽く引っ張る。アゴのラインに沿って右、左と引っ張って頭を左右に動かす。

首にかけ、下に引っ張りながらグルグル

首にタオルをかけ下に引っ張る。引っ張ったまま、首を回す。右3回、左3回と回し、回りにくいほうを重点的に。
首にタオルをかけ下に引っ張る。引っ張ったまま、首を回す。右3回、左3回と回し、回りにくいほうを重点的に。

背中にかけてワキから出し、左右に引っ張る

タオルを背中にかけワキから出し、それにもたれるように背中を反らす。右、左とタオルを上に引っ張り、背骨を中心に胸を動かす。
タオルを背中にかけワキから出し、それにもたれるように背中を反らす。右、左とタオルを上に引っ張り、背骨を中心に胸を動かす。

宮澤大助

宮澤大助

治療家・プロコーチ
牧野裕、芹澤大介や女子プロ、野球選手からJリーガー・相撲力士と様々な競技のプロ選手達の治療からトレーニングを指導。

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