今季3勝! 肩のタテ回転でフェースローテーションを抑えて右腕を伸ばす!

姿勢はマキロイ、肩はニーマン

完全に新世代のスイングですね。女子ツアーの選手というよりも、海外ツアーの男子選手に近いスイングをしています。スイング中の姿勢はローリー・マキロイにも似ていますし、肩の動きはLIVゴルフで活躍しているホアキン・ニーマンを彷彿させるスイングです。

今季の活躍を支えているポイントは2つあると思います。まずはダウンスイング(写真02)で背骨が真っすぐになっていて、上半身が全く右に傾いていません。女子プロは男子プロに比べると筋力的に劣るので、どうしてもダウンスイングでは右に傾きやすい。しかし、竹田選手は右肩が下がることもなく、頭も傾いていません。その姿勢が再現性の高いスイング軌道につながっています。

もう一つは、男子ツアーのトップ選手と同じような肩の動きです。ダウンスイングからフォローにかけて肩が完全にタテ回転していま(写真03〜写真05)。肩がヨコに回転すると横振りになってフェースの開閉が大きくなりますが、竹田選手はタテに回転することでフェースローテションを抑えています。だから260ヤードの飛距離が出ても、大きく曲げるミスが少ないのです。

肩がタテに回ることで、フォローでは右腕が目標方向に真っすぐ伸びていて、ボールをしっかり押すことができる。さらにフォローでは右ワキ腹を縮めることで上半身が伸び上がることなく前傾角度をキープしているのも男子プロみたいです。

体の強さと柔軟性を兼ね備えていないとできないスイングの竹田選手は、日本だけではなくて世界で活躍できると思います。

アドレスではヘッドを少し地面から浮かして、左腕からシャフト、ボールまでを一直線にしている。

肩と腰のラインが地面と平行
ハーフウェイダウンで肩と腰のラインが地面と平行になっているので、体が全く右に傾いていない。頭の位置も体の真ん中をキープしている。

フィニッシュでの手元の高さや、シャフトの位置はローリー・マキロイの姿勢に近い。

ほぼツマ先立ち! 右足の強烈な踏み込みによって切り返しでループしてもパワーフェードが打てる

ハーフウェイダウンでカカトが浮く

日本の女子プロはドローボールで飛距離を出す選手が圧倒的に多いですが、竹田選手はフェードヒッター。パワーフェードで飛ばすプレースタイルも海外ツアーの男子選手と同じです。

竹田選手の切り返し(写真06、写真07)を見ると少しヘッドがループしています。これはスイングとしては自然な動きなのですが、普通の選手はループするとドローボールになります。しかし、竹田選手はバックスイング(写真02)でヘッドをアウトサイドに上げているので、少しループしてもフェードボールが打てるのです。バックスイングでは手首をヒネったりせず、手首の角度を変えないようにヘッドを上げるのはアマチュアゴルファーも参考にしてほしいポイントです。

もう一つ、フェードが打てる要因は強烈な右足の踏み込みです。ダウンスイング(写真07〜写真09)では右足がツマ先立ちになるくらい前に踏み込んでいるので、右腰と右肩を高くキープできています。右肩が低くなるとインサイド・アウトのドロー軌道になりやすいのですが、竹田選手は右肩が高いのでわずかなアウトサイド・イン軌道でフェードボールを打っています。

今シーズンの平均飛距離261ヤードの竹田選手ですが、ドローではなくてフェードでその距離を出しているのは本当にスゴイです。

肩の回転だけでクラブを上げる
腕、手首はほとんど動かさずに肩の回転だけでクラブを上げているので、アウトサイドからクラブが上がる。アマチュアは手首をヒネるのでaヘッドがインサイドに入りやすい。

昨年よりも左右のスライドが小さい
昨年のスイングと比較するとバックスイングで右足側にスライドする動きが減ったことが今シーズンの安定感につながった。

切り返し直後から右足を踏む!
切り返し直後に右足をツマ先側に踏んでいくことで右肩が下がらず、右腰の位置も高くキープできる。

右ワキ腹を縮めて前傾角度をキープ
インパクトの瞬間は右ワキ腹を縮めることで、前傾角度をキープ。右腕を体にくっつけることで体の力をボールを伝えている。

解説:石井 忍

石井 忍
1974年8月27日生まれ。98年にプロ転向し、現在はツアープロからジュニアゴルファーまで幅広く指導。自身が主宰する「エースゴルフクラブ」を千葉、神保町に展開する。