右腕をなるべく伸ばしてテークバック。バックスイングで右ワキが開いちゃう人は試してみて!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.23
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回からは体が硬いと思い込んでいる人、および本当に体が硬いによくあるお悩みを紹介し、その解決策を探る。心あたりがある人はもちろん、あまりない人にも参考になる内容なのでチェックしていただきたい。
写真/相田克己
体が硬くないのに捻じれない人の共通点とは……
このシリーズでも紹介してきましたが、体が硬いわけではないのに、「バックスイングで体が捻れない」と悩むアマチュアゴルファーがたくさんいます。そんな方のほとんどは、ある部分の動作に問題があり、それが体の回転を妨げているのです。
ゴルフ歴19年でハンディキャプ20のAさんもそのパターン。バックスイングで体が回らず、そのぶんダウンスイングで腰が早く開いてしまう。そのためスイング軌道がアウトサイドインになっていました。ショットは基本スライスで、インパクトでフェースが閉じるとヒッカケ、開くとプッシュスライス。速く振るほどインパクトのタイミングが合わなくなるので、当てに行くスイングしかできず飛距離も出ていませんでした。
原因は腕の使い方にありました。バックスイングのタイミングで右ヒジが外に曲がっていたのです。右ヒジが曲がるのはいいですが、右ヒジが外に上がって曲がり、右ワキが空いていたため、右ヒジが胸の回転を妨げていました。体が回らなかったのはこのためです。Aさんにうかがったところ「スイングアークを大きくしたいので、腕を伸ばしてバックスイングしている」とのこと。特に左腕を伸ばすことだけ考えていたために右ヒジが間違った曲がり方をしていたのです。
左腕を伸ばす意識が強すぎるから、右ワキが開いちゃうのか
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