女子ツアーでは珍しい? ツアーADの新作「GC」が目立っていた
グラファイトデザインのシャフトといえば男子ツアー、というイメージ。だが、最近はちょっと風向きが変わってきたようだ。練習場でまず目に入ったのが、ツアーADの新作「GC」。シャフトのカラーリングではあまり見たことのない、上品なカッパーカラーで彩られたニューシャフトを複数の選手が試していた。
ツアー通算24勝の元・賞金女王、全美貞もその一人。試打をしてすぐにドライバーとスプーンのシャフトを「GC」に差し替えたという。今年に入って『少し飛距離が落ちていた』という全美貞だったが、「GC」に変えた途端にその悩みは解消され『これで戦えます』と頬を綻ばせたという。
そして、ドライビングレンジの端っこで快音を響かせていた川岸史果も『しなりにクセがなくて、すぐにでも使えそうです。もう少しつかまえたいかな? 調整します』と「GC」に好感触を得ていた。
グラファイトデザインのツアー担当に「GC」の特徴を聞いた。
『特性としては、TPとPTの中間にあたるシャフトで、しなりもあって、弾きもあるタイプです。試してもらった選手の打球は、弾道が安定して、スピンが抑えられ、フケ上がらずに強い球になっています。
大きな特徴としては、これまで使っていたツアーADのマンドリルとは違うものを使っていて、中間部から先太になるスローテーパーであることです。振動数が出やすい仕様なので、振動数の数値からは硬めのシャフトと認識されると思いますが、振動数ほどの硬さは感じられないと思います。選手の皆さんも『硬さは感じません。逆に安定したしなりを感じます』と言ってくれています』
大型ヘッドが暴れないハリ感はありつつも、しなりを生かせる。という感じだろうか。これは市販が待ち遠しい、楽しみなシャフトだ。
また、ツアーADの「PT」を愛用していた上田桃子も「GC」をすでに使用している。初めて「GC」を打った時には『期待してないけど打つよ(笑)』と冗談を飛ばしていたとのことだが、2球ほど打ち終わると『良いかも』と目の色を変えたという。そこから2試合、連続して使用しているというので、今後も愛用シャフトとなるのかもしれない。
幅広いゴルファーにマッチするプロジェクトXのNEWモデル3種
トゥルーテンパーからウッド用シャフトが登場。「プロジェクトX」シリーズからということなので、「HZRDUS(ハザーダス)」のようなハードなモデルかと思いきや……『幅広いゴルファー向けに開発された3モデルです』とツアー担当が説明してくれた。
「名前は『DENALI(デナリ)』。黒・青・赤という性格の違う3種類をラインナップしています。黒が元調子、青が中調子、赤が先調子です。黒はしっかりとしたフィーリングで先端にハリを持たせています。青はしなやかなしなり戻りが特徴で、最も幅広いゴルファーにマッチするシャフトです。赤は先端が走って、つかまえてくれる弾きの良さが特徴のシャフトです。今週、ようやくテスト用の在庫が揃ったので、本格的にツアーで選手に試していただけるようになりました』
この取材中に「DENALI」をテストしていたのは蛭田みな美と川岸史果。両者ともに青の「DENALI」を試していたが「クセのないしなり方をしてくれるので、すんなり使えそうです」と好印象。蛭田が打ったボールはしっかりとつかまった高弾道で、一番良い球だったんじゃない?という声が周囲から上がっていた。
期待大の青マナ6代目!名前は「BB」
すでに既知の読者もいるだろう。ディアマナのニューモデルは青マナの6代目「BB」だ。練習場では、この「BB」で飛距離が伸びたという桑木志帆の姿があった。以前は同じ青マナ「BF」を使用していた時期もあり、この「BB」はすんなりと受け入れることができた様子。
「『青マナ』の6代目なので、クセのないしなり方をするシャフトです。また、『青マナ』ですから、『ディアマナ』シリーズにおける“基準”となる性能のシャフトでもあります。青マナの先代『TB』と比べると、先端の曲げ剛性は下げていますが、捩れ剛性は上げているので、走るけど捻れない、オフセンターヒットしても挙動がブレないのが一番の特徴です」
というツアー担当者。慣性モーメントの高いヘッドに適応しており、初速を上げてくれるという。
桑木志帆以外にも臼井麗香が「BB」を実戦投入している。
「臼井選手はもともと『DF』を使っていたんですが、もうちょっと飛ばしたいということで『BB』を選んでもらえました」
大型ヘッドの挙動を安定させて、飛距離も伸ばしてくれるということなので、ディアマナの6代目「BB」にも大いに期待したい。
続々と登場し始めたニューシャフト、それぞれに個性を備えているが、傾向としては「中調子でしなやかにしなりつつ、安定性を追求」というコンセプトが主流となっている。最大級の慣性モーメントを備えたヘッドが一般的になっている昨今、当然の流れと言えるかもしれないが、ゴルファーとしては“大型ヘッドにピッタリなより良いシャフト”を使えるようになるのは、大いに歓迎すべきこと。
マイドライバーのヘッドで、早く試したいものだ。




