ゴルフをやらない人にとっては凶器に見えることも
もしアナタがゴルファーなら、クラブをむき出しで持ち歩いている人を見ても、何とも思わないでしょうし、自分が同じことをしていても、全く罪悪感を覚えないはず。
例えば、会社のゴルフ仲間に、「いらなくなった5Wを上げるよ」と言われたら、特に深く考えることもなく、それを電車で持ち帰ったりするはこともあるでしょう。また、会社帰りに駅前のレッスンスタジオに寄るとき、「クラブ1本ぐらいなら、バッグに入れるほどでもないか」と、むき出しのまま持ち歩くことだってあるはずです。
ゴルフをやっている人ならその状況を見ても、あまり不思議がることはなく、「みっともない」と思うことはあっても、何らかの事情があるんだろうということでスルーするでしょう。
しかし、ゴルフをやっていない人にとっては、それはとんでもない光景に映るようです。銃や刃物とまではいいませんが、“凶器を所持している人物”に見えることがあるというのです。
これはクラブに限らず、バットや竹刀、木刀をむき出しで持っている人に当てはまることだとか。スポーツ用具でも、場所によって扱い方を変えなければいけないようです。
必ずバッグかケースに入れよう!面倒なことに巻き込まれたくなければ…
問題は、むき出しのクラブを持ち歩いているだけで、法律的に罰せられるかどうかということ。
まず、この手の犯罪を罰するための法律として、“銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)違反”というものがありますが、クラブはこれには当たりません。この法律の対象は、銃や刃物なので、クラブはセーフです。
しかし、クラブを保持することは、“軽犯罪法違反”になる場合があります。
この軽犯罪法違反とは、【「正当な理由」がなく、「刃物、鉄棒その他人の生命を害し、または人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具」】と評価され、それを「隠して携帯」していた場合にはアウトだよという法律です。クラブの場合、隠し持つのは難しいですが、持っているだけで職質の対象になることはあるそうです。
もちろん、アナタがゴルファーであり、やむを得ぬ事情でクラブを持ち歩いているだけなら、逮捕されることはないし、罰金も取られません。ただ任務に忠実な警察官だったり、その警察官が第三者の通報によって出動していた場合は、警察署に連行されて調書を取られることもあるようです。
そういう状態にならないようにするにはどうすればいいのか。大事なのは、クラブをむき出し状態で持たないということです。
ベストは、バッグやクラブケースに入れておくことですが、ヘッド部分をリュックの中に入れておくだけでも印象は違うようです。
また、会社帰りにクラブを買ったとき、クラブ専用のビニール袋に入れてくれることがありますが、あれでもOK。ゴルファーからすれば、むき出しとあまり変わらないような気がしますが、それでも凶器と見なされる確率は低くなるようです。
ちなみに車の中でも、トランクではなく、後部座席などすぐ取り出せる所に、むき出しのクラブやバットを置いておくのもアウトだそうです。
凶器となり得るものの取り扱いには十分注意が必要のようですね。
真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




