スライスを嫌がって球をつかまえにいくのがチーピンの原因

今回のテーマはドライバーのチーピン。ラウンドレッスンで実際に遭遇したKさんの例を紹介します。Kさんは46歳の男性でキャリア7年目。平均スコアは90台の典型的なアベレージゴルファーです。ドライバーの球筋はスライスからフェードですが、この日はスタートホールからスライス系の右への曲がりが大きなティショットが続いていました。こうして迎えた5ホール目のパー5でいきなりチーピンが出たのです。

チーピンはボールが大きく左へ曲がるミスショットの総称ですが、Kさんの場合は、左に打ち出された球がいきなり大きく左へ曲がる弾道で、左サイドの林に打ち込んでOBになってしまいました。

実を言うとKさんにはチーピンの兆候がありました。スタートからスライスだったため、自分でボールをつかまえにいっていたのです。未然に防げなかったのは、私の反省すべき点ですが、それまでは何となくタイミングが合っていたので大ケガにはならなかった。パー5で飛ばそうと力んだところで噴出した感じでした。

突然のチーピン!修正方法は?

切り返しからダウンスイングで右ワキを閉めてチーピンを防止

チーピンは、Kさんのように開いたフェースを急激に閉じようとすることで出るミスなので、まずはフェースが開く原因を知る必要があります。多くの場合、トップからダウンスイングで右ヒジが体から離れることが原因で、Kさんもこのパターンでした。トップから急激に腰を左に回しすぎて、腕が遅れて右ワキが空きます。するとフェースが開いてくるので、手元をパッと返し、フェースを被せて当てにいっていたのです。Kさんに聞くと「手は返していたけど右ワキが空いているとは思わなかった」ということ。手を返すのをやめただけでは再びスライスに戻ってしまうので、切り返し以降で右ワキが空かないようにする対策が必要なのです。

これを直す方法は至ってシンプルです。右ワキに何かを挟んでいるつもりで、それを落とさないように振れば右ワキは空かないはず。空くと挟んだものが落ちてしまいます。実際にヘッドカバーやタオルなどを右ワキに挟み、落とさないように素振りをしてからティショットに臨んでもいいので、Kさんにもこうしていただいたところ、打ち直しではナイスショットが出ました。気をつけてほしいのは、右ワキに何かを挟む時に、ワキの下ではなくワキの前側で挟むこと。体温計のように大胸筋側で挟むようにしてください。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」

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