ヘッドはややラージサイズもマットブラックは小さく見える
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シャンパンゴールド
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マットブラック
「まず印象的なのはヘッドの色。シャンパンゴールド仕上げとマットブラック仕上げの2種類があるようですが、前者はきれいでお洒落。一目見てこのモデルとわかるところもいいですね。一転、後者はグッと渋め。ヘッドが締まってコンパクトに見えます。デザインがシンプルなフォーティーンらしいマッスルバックアイアンですが、ヘッドはややラージサイズです。シャンパンゴールド仕上げは、そのままの大きさで見えて安心感があって構えやすいですが、マットブラック仕上げは小さく見えます。ヘッドの大きさは同じなのに、色の違いで見た目が変わるのは面白い。ともに気になるほど大きくないけれど、小さいヘッドを好む人にはマットブラック仕上げがいいと思います。こういう選び方もできますね」
テスターの感想はあとに譲るが、シャンパンゴールド仕上げはメッキ硬度が低く、ソフトな打感でフィーリングが伝わりやすい。淡いゴールドがかった色味と相まってボールを包み込むようなイメージをもたらしてくれるという。一方、光の反射を抑えるマットブラック仕上げは、迫力と重厚感を備えつつ引き締まったイメージということで、テスターの印象とピッタリ一致した。前作の「RM-B」と同様、今作も数量限定での発売だ。
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シャンパンゴールド
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マットブラック
「パッとソールするとロフトが立って見えますね。試打クラブは7番ですが5番くらいのロフトに見える。いかにも飛びそうなんですけど、フォーティーンのアイアンはロフトを立てても7番で30度までなので、いたずらに飛距離重視で立てているわけではない。でも、これは2番手くらい立っているように見えるので、どんな球が出るのか楽しみです」
いまやブレードアイアンのほとんどはプロゴルファー仕様。キャビティアイアンに比べるとロフトが寝ているため飛ばないのが普通だが、「RM-BLADE」のロフトは昨今のアイアンにおけるスタンダードなロフトとほぼ同じ設定。飛距離の点で不満を抱えているブレードアイアン愛好者にも使える仕様だ。
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シャンパンゴールド
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マットブラック
フォーティーン「RM-BLADE」【SPEC】
ヘッド:S20C(一体鍛造)
仕上げ:シャンパンゴールド仕上げ、マットブラック仕上げ、バックフェース/CNC ミルド
番手:#4、#5~ P (7 番手)、ソケット・重量調整用タングステン粒付属
価格:6本セット(#5~P)¥231,000(税込)
単品(#4)¥38,500(税込)
※シャフト・グリップ等の工賃が別途必要。
とめどなく打てる気持ちいい打感と安定した球質はまさにブレード
「打ってみると明らかに飛んでいますね。強めのアゲンストだった練習場では160ヤード、ほぼ風のないコースでは170ヤード以上飛んでいました。ワクワクするのは、普通はそれくらい飛ぶとスピン量が減ってボールが上がりづらくなるんですが、このアイアンはしっかりスピンが入って適度に球が上がります。なのにアゲンストにも強い」
「ボールの落下アングルがつくので、これなら硬めのグリーンでもボールが止まりますね。繰り返し打っても球質が変わらないところにも好感が持てます。何より気に入ったのは打感。なんとも言えない軟らかさは一体鍛造と素材の妙でしょうね。ボールを弾く感じがなくてつかまるんですが、かといってつかまりすぎるわけじゃない。特にシャンパンゴールド仕上げは、とめどなく打っていられそうなくらい気持ちがいいです。これは僕の気のせいかもしれませんが、ヘッドが小さく見えるせいかマットブラック仕上げはちょっと打感が硬く感じました。でも、出る球は同じです。よく見るとマッスルバックの割にはソール幅がある。気持ちよく振り抜けるのは、適度にバウンスが効いているせいかもしれません」
テスターの言う「つかまりすぎない」は、メーカーの「ボールを包み込むようなイメージ」と重なる。ヘッドはS20Cと呼ばれる軟らかい素材。バックフェース面にはCNC加工を施し、極限まで重量調整して余剰重量を作り出した。これにより設計自由度が上がったため、ヘッドサイズを小さくせず、なおかつマッスルバックとしては厚めのソール幅にすることができた。
「ヘッドが適度に大きく、ネックに軽くグースが入っていることもあってボールがつかまるのでコントロール性も抜群です。重心距離が的確なんでしょうね。操作性がものすごく高くて、めちゃくちゃ打ちやすいです。フェースも大きいからスイートエリアも広め。マッスルバックの見た目よりは打ちやすいと思いますが、適性はやはり上級者から。ローテーションが多いスイングタイプで、ボールをコントロールしたいゴルファーには絶対ハマります。ミスヒットを想定してトゥ側でも打ってみましたが、トゥヒットにも強くて思ったほど曲がりません。ヘッドのトゥ側に厚みを持たせてある効果だと思いますが、よく考えられている。マッスルバックのウィークポイントだった飛距離と、芯を外した時とそうでない時のギャップの大きさを埋めてくれます。スピン量も落ちませんね」
「中級者が使うとしたら、特にアイアンを上手くなりたい人におすすめしたいです。うまく当たるスイングを教えてくれるクラブだと思うので。シャフトは基本的にはスチールが合うと思います。僕は粘りのあるスチールを挿したいと感じました。正直、このクラブが欲しいです(笑)」
テスターが感じたヘッドコントロールのしやすさとミスに対する寛容性の高さは、RMシリーズで高い評価を得ているステップブレードによるところが大。ブレードのヒール側からトウ側にかけて厚みを変化させ、ブレードアイアンながらやさしさとコントロール性を両立する重心設計を実現させた。もちろんこれはアマチュアゴルファーでも打てる理想の重心設計。緻密すぎる製法ゆえ量産が難しいのはメーカーにとって厳しいところだが、あえて世に送り出したところにフォーティーンの気概とプライドの高さを感じる。
試打:高橋良明
たかはし・よしあき 1983年生まれ。東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を重ねてきたベテランテスター。現在はアマチュアゴルファーの指導に心血を注ぐ。サザンヤードCC所属。




