セットの“真ん中”にある7Iが試打クラブになった

今では当たり前のようになっていますが、アイアンの試打クラブがどうして7Iなのか。昔で言うと、4I~PW(7本セット)または5I~PW(6本セット)というアイアンセットの流れで考えたときに「7I」という番手がちょうど中間的な位置づけなので、試打クラブには7Iが多いんです。セットの“おへそ”に当たる番手ということですね。実はアメリカだと違っていて、逆に大きい番手の試打クラブが中心だったりします。

ストロングロフトのモデルは、9番アイアンが適正?

ボクの個人的な見解というか願いを申し上げましょう。今どきのストロングロフト(7I=30度未満)、もしくは、超ストロングロフト(7I=20度台半ば)のアイアンで、7I~が基本セットのモデルもけっこうあるんです。そういうモデルに関しては、9Iくらいがセットの“真ん中”になるでしょう。
それが6I~のアイアンセットだったら、8Iくらいでもいいでしょう。というように、販売されるアイアンセットの“真ん中”の番手にして欲しいな、という願いはあります。

“おへその番手”から、扇状に広げて考える

とりわけ、超飛び系(超ストロングロフト)のアイアンになると「7Iで○㍎飛ぶか」というよりも「打ちたい距離を何番で打てるか?」という方が大事になってきます。そうすると「9Iが使いやすいかどうか?」ということが生命線になるんじゃないでしょうか。だからこそ、そういうアイアンは9Iくらいが打てたらいいなって思います。
今どきのアイアンを見ると、同じ7Iでも、ロフトが35度のモデルもあれば25度のモデルもあります。同じ番手でも、10度の開きがあるということ。よく「7Iで150Y」と言われることがありますが、そこに捉われる必要はないでしょう。

アイアンセットの“真ん中”の番手を打ったら、そこから大きい番手、そこから小さい番手、というように扇形に広げて距離をイメージしてみましょう。可能かどうかは分かりませんが、お店の人に「このセットの〇番を打たせてもらえませんか?」と聞いてみるのも手かもしれませんね。

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。