ここまで、クラブスペックのお話で、ヘッドのお話や、シャフトのお話をさせていただきましたが、クラブにはもう一つ重要なパーツがあります。

それがグリップです!

みなさんは、どのような感じでグリップを選びますか?
購入された時についているメーカーの純正のものをそのまま使われている方も少なくないかもしれません。

それが悪いということでは全くないのですが、実はクラブをコントロールする上ではもしかしたら最重要パーツと言えるかもしれませんし、フィーリングも大きく変わると考えてほしいと思っています。

もし、グリップを好きに選んでいいと言われたら?

一般的にも、「唯一のクラブとの接触点であるから、グリップはきちんと選びましょう」というのがありますね! では、みなさん、もしグリップを好きなものにして良いとなった場合に、どんな基準で選ばれますか?

大まかに言って、グリップは「硬さ」、「重さ」、「太さ」などが選べます。

その他、バックラインありなしなどもありますが、ここでは、まずは、この3項目をどのように選んでいったらよいかをお話させてください!

グリップの硬さで振りやすさが変わる

まずは「硬さ」から行きましょう。
柔らかいものが良いのか?硬いもの、しっかり感じるものが良いのか? です。

ここはフィーリングの部分でもありますので、柔らかい方が好き、しっかりしたものが好き、などがありますので、それを基準に選ぶこともダメではないです。

ですが、ここは実はグリップの硬さで、「振りやすさ」も変わってくることをご理解いただけると嬉しいです。

ではどう選んでいくかというと、以前書かせていただいた、シャフトの選び方と同じように考えていきましょう! となります。

というのも、グリップもスイング中にもしなりますので、シャフト選びと同様に、どのようにしなってほしいかで選ぶべきだと考えています。

例えば、手元側がしっかりしたシャフトが好きな人が、柔らかいグリップを入れるとどうなるか? というと、せっかく手元がしっかりしたシャフトにしたはずが、フィーリングとしては、手元からしなるシャフトのように感じてしまうことがあります。

逆に、手元側が柔らかいシャフトが好きな人がしっかりめのグリップを入れると、手元側がしっかりとしたシャフトのように感じてしまうことでしょう。

また、手元が柔らかいシャフトが好きだからと言って、すごく柔らかいグリップを入れてしまったが故に、柔らかく感じすぎてしまって、タイミングが取りにくい、なんてことも起きる可能性があります。

少し大げさには書いていますが、このようにシャフト選びと同様に気にしてほしい項目となりますので、ぜひ、一度ご検討ください。

傾向的には、手元が硬いシャフトが好きな人は、しっかりめのグリップを入れる方が合いやすく、グリップがしっかりしすぎていても問題ないような人が多いですが、手元が柔らかいシャフトが好きな人は、柔らかすぎない方が良いようです。

軽すぎるグリップは振り遅れの原因になる

続いて「重さ」です。
これはクラブの重心位置に影響しますので、どんな重さにするかで、振り感に影響します。スイングウエイトが変わるといった方がわかりやすいでしょうか?

最近のクラブは、総重量を下げるために、かなり軽量のグリップを装着する場合があります。例えば、30gくらいのグリップを挿してあるモデルもあるでしょう。

それ自体が悪いわけではないのですが、クラブの重心位置は、グリップ側が軽くなればなるほど、ヘッド側に寄っていくことになるのはご理解いただけると思います。

つまりは、グリップが軽いモデルは、「クラブとして、ヘッドヘビー」に感じやすいということになり、逆に振っていて重いと感じる人もいらっしゃることでしょう。

ヘッド重量や長さにもよりますが、あまり軽すぎるグリップは、振り遅れの原因になると考えてほしいです。

一方で重くするほうは、弊害が少ないです。ただし、重いグリップほど太いものが多いのが現状ですので、太さの方でさらにお話をさせてください。

太さは思っているより太めがいい!?

それでは、続きまして最後の項目の「太さ」の話をさせてください。

一般的に、手の小さい人は細いグリップ、大きい人は太いグリップ、もしくは、力が入りすぎる人は太いグリップ、力がない人は細いグリップなんて言われています。

ですが、実はこれだけでは、なかなか太さは決められません。
実際には、手が小さくても、太い方が力を入れられる方もいらっしゃいますし、力がある方でも細い方が、繊細に動かしやすくなるという方もいらっしゃいます。

簡単に申し上げれば、一番良いのは「しっかり握れるもの」です。

「しっかり」というのは、グリップとの密着度と言った方がわかりやすいかもしれません。グリップと手の間に、隙間がないようにするのが一番です。

傾向としては、みなさんが思ったよりも太めの方が良い方が大半だと考えてください。
太すぎず細すぎず、ピタッとくる太さというものが必ず人それぞれにあります!
それを探してみましょう!

ピッタリくる太さを探す方法の一つとして、グリップの根元を持つ、先の方を持つというのはいかがでしょうか?
ほとんどのグリップがグリップエンドから先に向かってテーパーになっていて細くなっていきます。そのどの部分を握ると心地よく握れるのか?普段はやらない利き手をグリップエンド側にもっていくなどもしてみてください。

そうすると、ピタッと握れる太さが見つけられると思います。
そのグリップではピタッとこなくても、それよりももっと細い方が良いのか?太い方が良いのか?それの基準にされても良いと思います!

また、太くする方法もいろいろとあります。
もともと太いグリップを挿すのか、もしくは下巻きテープを増やして太くするのか?です。
一般的には、太いグリップは肉厚が厚いので、柔らかく感じやすく、下巻きを増やした方が硬く感じやすいです。

【例:58口径に下巻きテープ1重と、60口径の下巻きテープ2重では太さはほぼ同じに感じますが、58口径で下牧テープ1重の方が柔らかく感じます】

太くてしっかりしたものが好みなのか? 太くて柔らかいものが良いのか? シャフトの好みも含めて、選んでいただけると嬉しいです。

太くしたらグリップが重くなりますよね……

そして、太くして重くなった場合にどう考えるか? も重要です。

グリップを重くしていくと、スイングウエイトは軽く出やすくなるのでその分ヘッド側を重くして調整する方もいらっしゃいますが、少し待ってください!!!

太くすることが目的で、重くすることが目的ではない方もいらっしゃいますから、スイングウエイトを戻した方が良い方も一定数いることも確かです。

ですが、経験則として、グリップが太く重くなったことで、ヘッドヘビーに感じにくくなり、ヘッドをコントロールしやすく成る方が圧倒的に多いです。

特に長いクラブの場合、この現象が多くなると考えています。
グリップを重くして、ヘッドも重くするとただの重すぎるクラブになる場合も多々あります!

さて、ここまでが、単体のクラブのグリップのお話です。

次回は、ではセット内で、グリップはどうしていったらよいのか?のお話に進みましょう。

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。