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ドライバーシャフト60g台の適性ヘッドスピードは44m/sより上!? 重量帯別・適正HSを解説

吉本巧のゴルフギア教室 第25回

2024/07/27 ゴルフサプリ編集部

40g台 適正ヘッドスピード=39m/s以下

ある程度のバリエーションがあるという前提で、現在最も軽い重量帯が40g台です。適正ヘッドスピードは平均より遅くて40m/sいかない人。男性は数字通り、女性ならヘッドスピードがあってレディスクラブでは物足りないと感じている人に合います。シニアやジュニアゴルファーにもいいでしょう。ジュニアの場合は重くしていくためのクッション的な役割も担えます。最近は純正シャフトとして入っていることも多いですが、これは軽量の方が万人向けにしやすいからです。ヘッドスピードに関係なく楽に振れるので手を出しやすいですが、ヘッドスピードが速い人にとっては明らかにアンダースペック。腕だけでビュンビュン振れますから、長期的にはスイングが手打ちになる危険があります。僕はこれをアンダースペック症候群と呼んでいますが、大きな動きを使わなくなるのです。本人は気づかないのでなおさら危険。そのままだと半年~1年後にはスイングが退化してしまうので要注意です。

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70g 適正ヘッドスピード=48m/s以上

一般ユーザー向けとしては最も重い重量帯でパワーがある人向けです。48m/s以上のヘッドスピードが必要で、これはもうプロレベルと言っていいでしょう。60g台との間には10g台の差しかありませんが、他のレンジと違って両者には数字以上に大きな差があります。以前は男子プロの定番レンジでしたが、近年は60g台に移行しつつあるようです。プロも頑張らなくていい楽なシャフトを選んでいるということでしょう。

以上のほか、さらに軽い30g台、逆に重い80g台のシャフトもあります。前者は一般向けはほぼ特注品で、ヘッドスピードがかなり遅い人や女性がメインターゲット。後者はヘッドスピードが52m/s以上ある超ハードヒッターやドラコン選手でないと使えません。

スイングタイプとの関連について記しておくと、ゆっくり振ってクラブの重さを感じるタイプなら重め、速くシャープに振るタイプなら軽めのシャフトが合います。基本的には紹介した4つの重量帯から選んでいただければいいですが、軽い方向にシフトするにしろ、重い方向にシフトするにしろ、1つのレンジのアップダウンにとどめましょう。つまり「60g台から40g台」とか、「50g台から70g台」とはしない。50g台を軽くするなら40g台に、重くするなら60g台に、という具合ならOK。一段抜かしは危険です。

また、ヘッドとの相性もあるので、交換する際には、例えば「40g台と50g台」、「50g台と60g台」というように、必ず隣り合った2つの重量帯を打ち比べることをおすすめします。こうすることでアンダースペック症候群に陥るのを防げます。

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吉本巧

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。