スコッティ・キャメロンのパター「色抜き・色入れDIY」してみた!
中古ゴルフクラブ業界に携わっって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。
今回は、パターの刻印の色入れにチャレンジしてみたお話です。
世界にひとつ。自分だけのスコッティ・キャメロンを作ってみた
スコッティ・キャメロンパターに限らず、ソールやロゴの色をオシャレにDIWできたらモチベーションも上がり、パットにも力が入りますよね!
そこで、ちょっと試しに刻印の色抜き・色入れにチャレンジしてみました。まず、色を抜いて行きます。
刻印に入れてある塗料は、エポキシ系塗料を使っていることが多いです。この塗料を剥がす際には、アセトン系の剥離剤か非塩素系の剥離剤で剥がすことができます。アセトン系の剥離剤は、家庭で使うとかなりの匂いですので、今回は、非塩素系の剥離剤を使用してみます。塗装部分にべったり剥離剤を塗り放置します。
刻印から塗料が浮き出てきています。
剥離剤を塗ってから5分〜10分くらいすると塗料が浮き出てきます。そのまま塗ってから20分〜30分くらい放置してから拭き取りをします。一度塗っただけでは落としきれないので、この作業を3~5回程度繰り返し行います。
※綺麗に剥がれるまで根気よく行ってください
※カルフォルニアシリーズなどの表面仕上げ(ハニーディップなど)が施されている場合は、仕上げが剥がれますので気を付けて作業してください。
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色が抜けたら水で洗い流し、拭き取りして乾かしてください。
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このように綺麗に色が抜けます。色なしもかっこいいですね。
今回は、キャメロンレッドを剥がしました。新たに入れる色は、クリアブルーを選びました。スコッティ・キャメロンパターのような透明感のある塗料は、市販品では、中々ありません。
代用品としてタミヤカラーのクリアシリーズを使用してみます。
実は、タミヤカラーだけでは透明感のある仕上がりにはならないのです。何を混ぜると透明感が出るかというと、ジェルネイル用の透明カラーにタミヤカラーのクリアブルーを混ぜます。小さい瓶のジェルネイルには、タミヤカラーを7~10滴入れます。
ベトベトしてますのでなるべく薄く塗ってください。
今回は、ジェルネイルの瓶に付いている筆で塗りましたが、綺麗に仕上げたい方は、スポイトやシリンジ(注射器)で入れると仕上がりが綺麗です。
べとべと(どろっと)していますがジェルを注入すると自然に平らになります。
ジェル塗装は、30分~1時間で固まります。
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ジェルネイル用の透明カラー(左)とタミヤのクリアブルー(右)
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このように透明感のあるブルーになりました。
ソール側にもクリアブルーを入れました。良い感じです。かっこいいです。
今回の色抜き・色入れは、あくまでも“DIY"だということをご承知ください。色抜き・色入れの成功を確約するものではないので、不安だなぁ…と思ったら真似しないでくださいね。プロに頼んだ方がいいです(笑)。
それでは、あなたのゴルフライフに!
Good luck!
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中山功一(ナカヤマコウイチ)
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。