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ドライバーの打球痕はどこにつくと飛ばせる?どこにつくのが正解?

【オグさんがお答えします】

2024/07/29 ゴルフサプリ編集部

プロのドライバーのフェース面を見ると、ボールやティの跡が付いている。でも思ったよりも低い位置。どこに打球痕がつくと飛ばせているの?

基本はフェースのど真ん中!例外は?

みなさんこんにちは。おぐさんです。

今回は、ドライバーがお題です。私はクラブフィッティングを行う際、ミスの傾向を知るため、ヘッドやシャフトを選定するために、そのお客様がフェースのどのあたりでボールをとらえているかというのをチェックします。

フェースのどのあたりで打つのかによっても弾道の傾向などが変わってきます。物理的な症例として、トゥ側でヒットすれば、フック系の弾道が出やすく、ヒール側でヒットすれば、スライス系の弾道が出やすくなります。上下でいえば、フェースの上側でヒットすれば、スピンが減りやすく、下側で打てば、スピンは増えやすくなります。

たまにお客様にフェースのどの辺で打てば一番飛ぶの? と聞かれることがありますが、物理的に曲がりが少なく、安定した飛距離を得たいのであれば、フェース面上の重心点、いわゆる芯で打つことが重要です。昨今のドライバーのフェース面上の重心点は、できるだけフェースの真ん中に来るように設計されているモデルが多いので、フェースの真ん中で打つことを目標にしておけば、まず間違いないでしょう。

しかしドローボールが打ちたい、1発飛ぶ弾道が打ちたいといった明確な結果を求めるとなると、真ん中以外で打った方がよい結果が得られる場合があります。

昔のクラブは、芯で打つより飛ぶ打点があった

ひと昔前のドライバーは、昨今のドライバーよりも重心位置が高く、芯で打ってもスピンが多めに入ってしまうということが多々ありました。そのため、より飛距離を追求するには、余計なスピンを軽減するために、フェース面上の芯より上側で打つテクニックが求められていたのです。

最新のクラブではそういったテクニックは、ほぼ必要なくなったといってよいと思いますが、明確に打ちたい弾道のイメージがあるゴルファーには有効なテクニックとなります。

例えば、絶対に右へのミスを抑えたいのであれば、あえてトゥ側で打てばフック系の弾道になりやすくなります。アゲンストなどでスピンを抑えたいならややフェース上部で打つといった感じです。飛距離に関しては、芯を外すことによってボール初速が落ちる可能性がありますので、一概には言えないのですが、条件が揃えば、芯で打った時よりも飛ばせる可能性がありますね。

スコアを追求したいなら芯で打つことにこだわらない方が吉

昨今のドライバーは、ヘッド自体が大きく、フェース面も大きいです。理由は、多少芯を外しても、曲がりを抑え、飛距離ロスを抑えるため。

極端な言い方をすれば、芯を外す前提で設計されているとも言えます。練習場などでスイングスキルを磨いている時は、できるだけ効率が良い打点、つまり芯で打つ練習はとても良いことだとは思いますが、いざコースに出た場合は、そこに拘らない方がよいでしょう。

無理に芯で打とうとするよりも、今自身のスイングで安定して打てる打点で打っている方が弾道は曲がるかもしれませんが、安定した弾道が打てるはず。その安定した弾道でコース攻略を組み立てた方が絶対にスコアは安定するはずです。ちなみに私の普段の打球痕は、ややヒール側です。もう少しセンターで打った時の方が飛距離は出るとわかってはいますが、フェード系の弾道が持ち球ということもあり、ドローボールを打とうとしない限り、今の打点よりもトゥ側で打とうとはしませんね。

打点がバラついてしまう方は、スイングはもちろんですが、クラブのスペックを見直すだけで、打点が安定するケースが多々あります。すべてを自身のせいにせず、クラブを見直してみてはいかがでしょうか

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■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。