軟鉄鍛造・プロモデルだけど打ちやすい。2024は“カッコやさしいアイアン”の当たり年かも!
ブリヂストン「241CB」「242CB+」アイアン/キャロウェイ「Xフォージド」シリーズ試打レポート
キャロウェイの「Xフォージド」シリーズ、テーラーメイドの「P700」シリーズ。それぞれ最新モデルが登場して話題となっている。ブリヂストンからも契約プロが“乗り換え”を始めている新作アイアン「241CB」「242CB+」が登場。小ぶりでシャープなフォルムのアイアンが続々と登場しているが、どれも評判が良い。もしかしたら、2024年は“カッコやさしいアイアン”の当たり年かもしれない。
先陣を切ったキャロウェイ「Xフォージド」は売れ行き上々で大好評!
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Xフォージド アイアン(2024)
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Xフォージド スター アイアン(2024)
キャロウェイといえば「パラダイムAi SMOKE」や「APEX」といった最先端技術が駆使されたアイアンも人気だが、軟鉄鍛造・ワンピースの「X フォージド」も長く支持されている人気シリーズだ。初出は2007年、ロジャー・クリーブランドの設計によってリリースされた。そして、今年4月に7代目となる「X フォージド」「X フォージド スター」「X フォージド スター+」が発売され、中でも「X フォージド スター」は大変な好評を得ている。
よく売れている理由としては、最新作の「X フォージド」シリーズは「X フォージド スター」も含めて、3モデルともに日本のプロのフィードバックによって設計されているため、完全に“日本顔”のアイアンであるということ。また、低炭素鋼S20Cという軟鉄の中でも軟らかい軟鉄を採用していること。打感は最高である。そして、7番アイアンで29度という、ほんのりストロングなロフト設定であるにも関わらず、7番アイアンらしい弾道で、球がよく上がってくれるのである。
永遠の90切りゴルファーである筆者(ゴルフサプリ編集部員)でも、ストレスなくグリーンにアプローチする弾道の高さが得られる。これは「X フォージド スター」に限らず「X フォージド」(7I/33度)においても同様だ。ただ、距離はロフト通りの差以上のものがしっかりと出ていて、「X フォージド スター」は距離が出てくれる。だが、飛び系アイアンと違って、意図せず飛びすぎるようなことはない。その点から、プロが使うアイアンだということがよくわかる。
寛容性という面では「パラダイムAi SMOKE」や「APEX」に分があるが、最新作の「X フォージド」「X フォージド スター」は小ぶりでシャープなカッコいい見た目のヘッドにも関わらず“打ちやすい”。この打ちやすさは慣性モーメントの小ささ、ヘッドのターンのしやすさ、そしてこだわり尽くしたという抜けの良いソール形状に要因があると考えられる。打ちやすいと感じるので、よく当たる。ミート率の良い上級者であれば、打つ度に気持ち良くてたまらないのではないだろうか。
「プロが求めるアイアン」として開発されたモデルだが、アマチュアゴルファーの上級者はもちろん向上心のある90切りゴルファーにもピタリとハマるアイアンだと言える。
Xフォージドアイアン(写真左)/ヘッド長が短く、トップブレードはシャープ。だが、ネックからフェースへの繋がりに”懐”があるので球をつかまえやすそうな顔と言える。
Xフォージドスターアイアン(写真右)/ヘッドサイズは小さめだが、こちらもボールを包み込むような顔をしているので難しさは感じられない。だが、操作性の良さも感じさせるちょうどいい顔。
次はブリヂストン「241CB」「242CB+」の紹介
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