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PGAツアーの影響か!? 60度ウェッジが「即売れ」状態!

中古クラブ売買の裏ワザ教えます!Vol.49

2024/08/12 ゴルフトゥデイ 編集部

ゴルフクラブ

中古クラブの世界で30年!中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.627/72ページより

ノーメッキのサビを落とすプロの技は?

今、中古ショップで品薄になっているのが60度のウェッジです。というのも、この1、2年で急速に60度のウェッジを購入するゴルファーが増えたので店舗在庫が不足。1本入荷しても即売れてしまう状況が続いています。だから、買取り価格も上がっています。

人気の理由はPGAツアーのトップ選手がこぞって60度のウェッジを使うようになったこと。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーからローリー・マキロイ、松山英樹まで、PGAツアーではほとんどのトップ選手が試合で使っています。1番人気は『ボーケイシリーズ』ですが、『フォーティーン』『テーラーメイド』『クリーブランド』『キャロウェイ』も安定した需要があります。ウェッジはドライバーと違って最新モデルに人気が集中するわけではありません。『SMシリーズ』であれば、『SM10』だけではなくて、値段が下がった『SM9』や『SM8』も人気です。

2022年に発売された『SM9』だが、中古市場での人気は今でもトップクラス。60度のウェッジは特に若い世代のアスリートゴルファーから人気。
2022年に発売された『SM9』だが、中古市場での人気は今でもトップクラス。60度のウェッジは特に若い世代のアスリートゴルファーから人気。

もう一つ、ウェッジのトレンドと言えばノーメッキが増えてきました。メッキをしていないのでサビてしまうこともありますが、サビをとることは簡単です。台所用のスチールウールやナイロンタワシを使えば綺麗にとれます。ただし、フェース面のサビをとるときは気をつけてください。溝を傷つけないためにフェースの上から下(スコアラインに垂直な方向)にタワシを動かすことがポイントです。強く擦る必要はありません。

ウェッジを売りたいときはサビを掃除するだけで買取り価格が500円から1000円くらい上がります。ただし、サビは決してマイナスではありません。良い鉄を使っているウェッジほどサビるのが早い。逆にあまりサビないウェッジは軟鉄でもステンレスに近い配合の可能性があります。それとサビがあることでフェース面上に突起ができるので、スピン量が上がるとも言われています。昔からツアーでもサビたウェッジを長く使っている選手が多いのは、それが理由です。

裏ワザ〈60度ウェッジ編〉

  • 全国的な在庫不足で買取り価格が上昇
  • ノーメッキのサビはナイロンタワシで取れる
  • サビたウェッジは良い鉄を使っている証!?

中山功一セレクト今月のオススメ中古No.1

ミルドグラインド3 テーラーメイドゴルフ

ミルドグラインド3 テーラーメイドゴルフ
テーラーメイドのウェッジはこのモデルから格段に良くなって、ツアーでの使用率が高くなりました。中古ショップでも発売当初から人気があり、ロングセラーになっています。最新の『ミルドグラインド4』も良いですが、価格を考えると『ミルドグラインド3』はコストパフォーマンスが高い。60度でも構えやすい顔(形状)をしています。

中山功一(なかやま・こういち)

かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。

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