キレイなドライバースイングは「左足片足立ちドリル」でマスターできます!
ゴルフコーチ・兼濱開人がわかりやすくレッスン|初心者だってできる『キレイなドライバースイング』のマスター法! VOL12
兼濱開人コーチがレクチャーする『キレイなドライバースイング』の作り方シリーズ。第12回の最終回はアマチュアに多いスライスを解消し、キレイなスイングで真っすぐ飛ばせるようになるカンタン練習法を紹介。スランプに陥ったときも大きく役立つというから、さっそく実践しよう。
構成/三代 崇 写真/圓岡紀夫 協力/新武蔵丘ゴルフコース
真っすぐ飛ばせるキレイなドライバースイングは左足片足立ちドリルで身につく!
右プッシュ系のスライスが出るのは振り遅れるのが一番の原因
キレイなドライバースイングで真っすぐ飛ばしたい! だけどボールはターゲットから大きく右にそれてしまう。そんな悩みを訴えるゴルファーの方がとても多いです。
ボールが右に飛んでしまうと、「スライスが出た」と思いますよね。スライスとはボールに右回転がかかって右に曲がってしまう球筋ですが、今はスライスよりも右プッシュが出やすくなっていることをご存じですか?
昔はクラブヘッドが小ぶりのパーシモンのドライバーで、ボールを上からヒットすることでスピン量を増やしてキャリーを伸ばす打ち方がいいと考えられていたと聞きます。
そのためアウトサイドインのカット軌道でとらえやすく、ターゲットよりも左方向に飛び出して、途中から右に戻ってくるスライスが大半でした。
パーシモンヘッドからメタルヘッドへと素材が替わってもヘッド体積はほぼ一緒ですからカット軌道のスライスが出やすい点では一緒です。
そこから十数年を経て、チタン素材の大型ヘッドと長尺のドライバーへと道具が進化し、発生しやすい球筋も変化してきました。
今どきのドライバーはクラブヘッドが460ccもあり、重心距離が長くて重心深度も深くなっています。
反発力が高まっているからボールの直進性はアップしたとはいえ、バックスイングでフェースが開いてしまうとインパクトでフェースがスクエアに戻りにくい性質を持っているということです。
しかもシャフトがこれだけ長くなると振り遅れやすく、フェースが開いて当たりやすい。結果的に最初から右に飛び出してそのまま真っすぐ飛んでいくか、右に出てさらに右に曲がってしまうかのどちらかの球が出やすいのです。
中には左に出て途中から右に曲がるスライスが出る方もいますが、大多数は振り遅れによるプッシュ系のミスが出てしまっているのです。
バックスイングとダウンスイングのスペースを広くキープするイメージ
振り遅れてしまう原因としては、ダウンスイングでタメを作ろうとしたり、クラブを低い角度で下ろそうとしたりすることが考えられます。
クラブを急いで振り下ろそうとしてカラダが早く開くのも、クラブヘッドが遅れて下りてしまうことになります。
要はダウンスイングでクラブをスムーズに下ろせるだけのスペースをキープできていないところに問題点があるとボクは思います。
そこでオススメの練習法が左足片足立ちドリルです。アドレスの姿勢から右足を後ろに引き、左足だけで立つように構えましょう。
こうするとカラダの軸が安定しやすく、バックスイングの捻転が深くなります。クラブヘッドで大きな円弧を描くようにバックスイングしたら、ダウンスイングもバックスイングの軌道をなぞるイメージで振り下ろしましょう。
バックスイングとダウンスイングのスペースを広くキープすることで、クラブの上げ下ろしの動作がナチュラルになることを体感してください。
実際にボールを打ちますが、素振りを繰り返すだけでもかなりの効果があります。
今のドライバーは直進性が高いですから、曲がりにくくなっているのは事実。それならバックスイングでフェースが開かないようにすればいいのです。
スクエアフェースでバックスイングし、スクエアフェースでダウンスイングする。その意識を持てばクラブの上げ下ろしの軌道が揃いやすく、出球の方向が安定しやすくなります。
ボールがターゲット方向に飛び出せば、曲がり幅を小さく抑えられてフェアウエイをキープしやすい。そしてキレイなドライバースイングで真っすぐ飛ばせるようになる。
それを教えてくれるのが左足片足立ちドリルなのです。
キレイなドライバースイングで飛ばせるようになるには左足片足立ちドリルがオススメ!
兼濱開人
かねはま・かいと
1990年9月11日生まれ、沖縄県出身。ジュニア時代から各大会で活躍。現在は学芸大ゴルフスタジオ(東京都目黒区)のヘッドコーチとして多くのアマチュアをレッスン。クラブの特性を利用する最大効率のスイングや、整体師としての知識を活かしたカラダにやさしい生涯スイングの指導に定評。
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