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MT-28級の名器誕生!? フォーティーンのニューウェッジを女子ツアーで発見!
シリーズ【Re:フォーティーン】
フォーティーンのプロ・上級者モデルのウェッジの新作を、JLPGAツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で発見。「ツアープロに使ってもらうことを考えて作られた」というプロモデルウェッジは、MT-28クラスの名器の予感?
写真/相田克己
ここ最近、フォーティーンのウェッジで話題となっていたのは、「DJシリーズ」や「TK」といったアマチュアゴルファーのスコアアップを助けるやさしい系のウェッジが多かった。だが、フォーティーンといえばプロ向けのウェッジ、ツアー使用率No.1にもなった「MT-28」で大きく飛躍したメーカーだ。上級者向けの「RM」シリーズもあるが、そろそろ本格的なプロモデル・ウェッジが出てきてもいいのでは? なんて思っていたら、やはり出てきた。
「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の会場で、バックフェースに見たことのないカッティングが施されたウェッジを手にしたフォーティーンの担当者たちを発見。そのウェッジを柏原明日架に手渡していたのだ。
柏原明日架はHソールをチョイス。この日使っていたのは56度。
これまでフォーティーンのウェッジを使った経験はあまりないという柏原明日架だが、アプローチで悩んでいたこともあってウェッジのみ「Fウェッジ」をテスト、使用することになりそうだと言う。
『抜け感がすごく良いですね。顔もスッキリしていて、スピンも入ります。シャフトを950から850にしようかなと思っていたところなので、850を入れてもらったうえでコースでテストしてみたいと思います。感触は良いですよ』(柏原)
かなりマッチしている様子。ソールも好みの形に近い研磨が入っているので、今週、早速使用している姿を見ることができるかもしれない。
さて、「Fウェッジ」がどんなウェッジなのか、フォーティーンの飯塚裕一氏に話を聞かせてもらった。
『ウェッジは一辺倒な打ち方をするクラブではありません。ですから、スクエアに構えたり、開いたり閉じたりした時、どのように構えても打ちたい球のイメージが出せる形状(顔)を追求しました。そのために重要なのは、ヒール側よりもフェースのトゥ側の処理ですね。開いた時にヒール側が目立つとシャンクのイメージが出ますし、いかにトゥ側で“拾える”イメージが出せるかどうかですよね。また、ウェッジの構え方、打ち方はプロによって様々です。多様なニーズに応えられるようにソールを4種類用意しました。そのほかには、やはりスピン性能が特徴です。まだ詳細は語れませんが、優れたスピン性能のウェッジだということは言えます』
ラインナップされたソール形状は以下の4種類とのこと。
1)Hソール 2)Tソール 3)S(スタンダード)ソール 4)W(ワイド)ソール
『入射角が強い人と弱い人がいるので、それぞれちょっとずつバンスを変えてあります。Tが一番ソール幅が狭くて、バンスを抑えてあります。シャローに打って球だけを拾っていくようなソールです』
ヘッド素材はS20Cを使用。使用プロの多いRM-22はS25Cなので、Fウェッジの方が柔らかい金属を使っていることになる。
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バックフェースのヒール寄りにあるFマークは、好みのソール形状に近づけるために研磨されたものに入れる刻印で、市販品には入らないとのこと。
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画像は柏原明日架の使用モデル。56度のHソール。
柏原の他にも金田久美子、脇元華、臼井麗香、金澤志奈など、けっこうな人数のプロがテストを開始していた。
これまでフォーティーンのウェッジを使っていたアマチュアゴルファーで、このFウェッジに興味があるようなら金澤志奈の評価が参考になるかもしれない。
飯塚氏によれば、
『金澤選手には中学3年生くらいからフォーティーンのウェッジを使ってもらっていて、RM-22を長く使っています。なかなかRM-22から抜け出せずにいたのですが、Fウェッジはかなり好感触だったようです。抜け感がイメージと合っているようで、使用にはかなり前向きでした』(飯塚氏)
RM-22にはデルタソールという、真っすぐ構えた時にはトゥ側のバンスが12度あり、ヒール側が削ってあるので開くとバンスが6〜8度になるソール形状である。金澤もこのデルタソールを使っているとのことだが、テストで渡されたFウェッジのTソールとデルタソールの抜け感が似ていることから、これならイケそう、と使用に前向きになっている。
金田久美子はHソール、脇元華はTソールが好みとのこと。金田久美子は、この日初めて渡されたのだが、一球打つと『これ良い感じかも』と目を丸くしながらひと言感想を漏らすと、途端に集中してボールを打ち始めた。かなり印象が良い様子だった。
脇元華も『RM-22よりもスピンが入りますよね。出球が低くなります。ソールの抜けも良いですが、ヒール側をもう少し削ってもらおうかなと思います。まずはこのままコースで試してみます』と言って、練習ラウンドに出て行った。
錆防止の黒染め加工が施されたFウェッジを、臼井麗香も受け取ってテストをスタートさせていた。ただ、練習場の地面が『ちょっと地面が締まっていて固いから、ここだと打感を硬く感じちゃってよくわからないかも。でも、顔は好きです。コースの芝から打って確かめてきます』とのこと。臼井ももともとRM-22を使っているだけに、Fウェッジへのスイッチは容易のようだ。
Fウェッジをテストしたプロたちのコメントを紹介したが、RM-22を使用中のプロも含めて第一印象は上々のようだ。コメントにはなかったが、見た目から想像するにRM-22とFウェッジでは重心設定が微妙に違うのではないだろうか。
下の写真は臼井麗香のテスト用のFウェッジ(写真左)と現在使用中のRM-22(写真右)なのだが、Fウェッジはバックフェースのトゥ側上部にカッティングが入っている。また、ヒール側の肉厚がRM-22よりも若干ぶ厚いようにも見える。重心位置が少しヒール寄り下めに設定されているのでは?と考えられる。
まだ全ての詳細はつかみきれていないが、もしかしたらMT-28のような名器の誕生かもしれない。試打ができる日を楽しみに待つこととしよう。
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