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河本結の腕の振りとカラダの回転が 見事にシンクロしたドライバースイング連続解説

2024/08/13 ゴルフサプリ編集部 宮川岳也

河本結

「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で5年ぶりとなるツアー2勝目を挙げた河本結のドライバー連続写真を解説!

バランスよいスイングは お手本になること間違いなし!

先週末に行われた国内女子ツアー『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』は、首位から出た河本結選手が通算11アンダーで逃げ切って優勝。2019年の『アクサレディス』以来のツアー通算2勝目を挙げました。

河本選手は腕の振りとカラダの回転をバランスよく使ってスイングするプレーヤーといえるでしょう。腕ばかり振ったり、カラダばかり回したりすることなく、どちらもよい意味で“ほどほど”に使っているため、非常に整ったスイングだと感じます。

腕主体にしろ、カラダ主体にしろ、ゴルフスイングは一方が過度に動いてしまうとバランスが崩れてしまい、スイング軌道やフェース面に狂いが生じることに…。一般的にハイハンデのアマチュアゴルファーは、腕もしくはカラダがゴルフスイングにおける許容範囲をこえて動いてしまう傾向があり、そのせいでショットが不安定になってしまいます。

安定したショットを身につけるうえで、練習を積むことは当たり前ですが、単にたくさんのボールを打つだけではバランスのよいスイングはなかなか身につきません。河本選手のように腕を振る動きとカラダを回転させる動きを常に整えるように意識して、練習することが望ましいと思います。

整えるためにはショートスイングやハーフスイングでボールを打つドリルを行ったり、両わきにタオルを挟んで打つドリルを行ったりすることをおすすめします。どちらのドリルも地味な練習なので飽きてしまったり、長続きしないものですが、そこを少しがまんすることでバランスのよいスイングに近づけるでしょう。

河本結
スタンス幅はやや狭め。狭くすることでウェートシフトがスムーズになり、カラダの回転も淀みなく行える。
カラダの回転とコックを連動させてP2までナチュラルにテークバックし、理想のプレーンいクラブを乗せていく。
上半身はしっかりと回すが、下半身の回転は若干抑え目にし、いわゆる大きな捻転差をつくっている。
切り返し以降、インパクトまで手首のタメをキープしてダウンスイング。これによりボールに伝わるチカラが大きくなり、飛距離アップが期待できる。
三角形を維持したまま、両腕がしっかりと伸びたフォローは、アマチュアゴルファーがぜひ真似したいところ。このフォローならヘッドが走って、飛ばしの可能性が広がる。

河本 結
かわもと・ゆい(リコー)1998年8月29日生まれ。愛媛県松山市出身。2018年プロテスト合格。同年年ステップ・アップ・ツアー獲得賞金第1位となり、出場資格を得た19年「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」にてツアー初優勝を果たす。2020年より米ツアーに参戦していたが、21年に国内ツアーに復帰。2024年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で5年ぶり、ツアー2勝目を飾った。

解説:宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場とインドアスタジオでレッスンを行っている。

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