松山英樹が銅メダルを獲得したパリオリンピックを総括。28年のロス大会以降は「団体戦」も実施!?
男子は松山英樹が銅メダルを獲得。今大会はシェフラーら世界ランク上位選手の意気込みもすごかった。(写真/IGF)
松山英樹が日本男子初のメダルを獲得。女子の山下美夢有もメダルまであと一歩だったパリオリンピックが閉幕した。2週間の戦いについて日本代表の丸山茂樹監督は「最高」と振り返り。また次回の2028年ロサンゼルス大会以降では団体戦の実施も検討されているという。
写真提供 / INTERNATIONAL GOLF FEDERATION
「監督としては最高」(丸山茂樹)
丸山はパリオリンピックを「メダルを取ってくれて監督としては最高。感無量です」と総括しました。
それでも松山は「練習ラウンドの時は思うようなゴルフができなくて不安を抱きながら調整していた」と打ち明けます。
それが初日に8アンダーで首位発進。最終的に銅メダルを獲得したことに「アンビリーバブルとしか言いようがないです」との表現で最大限の賛辞を送りました。
女子は山下美夢有が銅メダルに1打差の4位。丸山は女子の開幕前に帰国しましたが「このコースは山下さんに向いている」と激励していたとのこと。
16番パー3での痛恨の池ポチャでメダルに1打及びませんでしたが「そこは本人がもう、心に傷がついているぐらい反省していると思います」と気遣いました。
“仮想”団体戦では「チームJAPAN」が金メダル!! ですが規定では……
ところでみなさんは、国別対抗の団体戦はやらないの? と思わなかったでしょうか。
オリンピックは金曜日に開幕して翌々週の日曜日までの17日間。ゴルフは男女がそれぞれ4日間(72ホール)で争いました。これに団体戦の4日間が加わるのは、さすがに選手の負担が大きくて現実的ではありません。
ならば、各国の男女最上位選手の順位を足して、その数字が少ない国ほど上位になる、というアイデアはどうでしょうか?
例えば男女とも金メダルなら1プラス1で「2ポイント」です。
パリでの「仮想団体戦」の成績は、日本は松山の3位と山下の4位で「7ポイント」となります。
これはアメリカ(スコッティ・シェフラー1位、ローズ・チャン8位)の「9ポイント」。韓国(トム・キム8位、エイミー・ヤン4位)の「12ポイント」などをしのいで最上位。つまり「金メダル」となります。
それでいいじゃん!! と言いたいところですが、オリンピックの規定では「個人戦」と「団体戦」を兼ねることはできないのです。
今回も体操や柔道が団体でメダルを獲得しましたが、これとは別に選手たちは個人戦にも出場していたことで、おわかりいただけると思います。
「団体戦」実施へ、競技方法の変更も
ゴルフは2016年のリオ大会で112年ぶりにオリンピック競技に復活しました。
これにあたってIOC(国際オリンピック委員会)は「個人による4日間のストロークプレー」の競技方法にこだわったそうです。
ところがゴルフ業界からは「通常の4大メジャーと何も変わらない」との声が上がりました。
復活後3大会を経て、さらなる注目度アップのために競技方法のリニューアルが検討される可能性があります。
その中で候補として挙がっているのが、やはり団体戦。今の72ホール(4日間)を男女各54ホール(3日間)にして、その間に各国男女1名ずつによる「団体戦」を行う、という具体的な案も出ているようです。
男女の個人戦を先にやり、各国の最上位ペアで戦えば盛り上がるのでしょうが、それだと先に競技を終えた選手が1週間ぐらい残る必要が出てきます。
男女とも世界で毎週のようにツアーが開催されているゴルフで、これは無理。そこで男女の合間に行う、というわけです。
東京(稲見萌寧が銀メダル)、パリと2大会連続でメダルを獲得した日本を4年後のロス五輪では「GO JAPAN!」と応援したいものですね。
(取材・文/森伊知郎)
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