「真っすぐ引いて真っすぐ出す」がトップの原因!アプローチも「開いて閉じる」を意識しよう【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.32
グリーンを外してパーオンができなくとも、ボギーオンのアプローチがビシッと寄せられればパーが取れることもある。でも、そんな時に鍵って”トップ”が出る!そんなお悩みを勝又優美が解決します。
写真/圓岡紀夫
ヘッドを「真っすぐ引いて、真っすぐ出す」がトップの原因
51歳でキャリア16年、平均スコア95のSさん。ショットはそれなりに安定してきたもののまだパーオンは少ない。となるとショートゲームがスコアメイクの要になりますが、ご本人曰く「パットはともかくアプローチがダメ。いいライでもトップしてパーオン、ボギーオンを逃しまくってます」とのこと。80台に突入できないのはアプローチに原因があるようです。
アプローチを拝見したところシステマティックな印象。どんなイメージで振っているかを伺うと「ヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出すイメージです」。システマティックに見えるのはそのせいでした。
Sさんは目標に真っすぐ打とうとしてそうしていたわけですが、ちょっと極端なためにスイングプレーンがアップライトになっていました。この状態でヘッドが真っすぐ上がるとテークバックからバックスイングでフェースが閉じます。また、フォローを真っすぐ出すとフェースは開きます。こうなるとフェースの開閉がないのでインパクトが点になり、おおむねアッパーに当たるためトップしやすいのです。
そこでフェースの開閉を使っていただこうと、アドレスでフェースを少し開いてしていただきそのままテークバック。インパクトからフォローに向かって閉じていくイメージで打っていただきました。
フェースを開いて閉じることでスイングプレーンはフラットになってきます。フラットになるとクラブがボールの手前から地面に入ってもバウンスが効いて滑ってくれます。ボールぎりぎりのところにリーディングエッジを入れなくてもいいのでトップはもちろんチャックリも出づらくなります。アドレスでどの程度フェースを開くかは打ちたい距離によって変わりますが、目安としては20~30度くらいでいいでしょう。
これでトップの心配がなくなったSさんは確実にボギーオンできるようになり、ボギーペースのラウンドが恒常化。たまに80台も出るようになっているということです。
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勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。