どうしてプロがミニドラを使うのか?

プロにとっては高い直進性がデメリットになることがある

メタルヘッドの出現以来、慣性モーメントの拡大を続け10Kを達成した今になって、なぜミニドラなのか? その理由を探るべく、田所嵩瑛プロに試打と解説を依頼したところ、実は田所プロ本人も3Wの代わりにミニドラを投入、1Wはピンの10Kを使用中だという。早速なぜミニドラなのかを聞いてみた。

その理由は飛び、操作性、寛容性のバランス

「10Kは確かに曲がりません。曲がらないけれどインパクトのフェース向き通りに真っすぐ飛んで行きます。ある程度広いホールなら問題ありませんが、スイング中にフェース向きがズレると、ヘッドの直進性が高すぎて修正しにくく、ドローやフェードの曲がり幅のコントロールも難しいのです」曲がらない設計だから意図的に曲げにくいことと、軌道修正もしにくい ということだ。

「狭いホールは、3Wを使用していました。ヘッドの操作性が高いので狙った方向へ、狙った球筋が打ちやすい。でも、飛距離は落ちるし打点のブレにも弱い」ミニドラを試したところ、3Wより打点のブレに強く、操作性は3W同等。飛距離は3Wより低スピンで飛ぶ、ライがよければ芝の上からも使える。飛距離と操作性のバランスで、痒い所に手が届くことがミニドラの魅力ということだ。

長さの違いも操作性に影響

今どきの1Wは45.5インチ前後に対して、3Wは43インチが主流。ミニドラは43.5インチが主流だ。

ミニドラはアマでも使えるのか?

打点はあまりブレないけれど方向が安定しない人にマッチ

例1:ドライバーが苦手で、 ティショットで3Wを 使用することが多い。

例2:大慣性モーメントヘッドだと、 打球の方向が定まらない。

例2:フェースローテーションが多く、 フォローでフェースが下を向く。

ミニドラという呼称で、セカンドドライバーのような印象を受けますが、長さもヘッドサイズも昔のドライバーのスペックです。上にあげた例に心当たりのある人は、ミニドラを試してみてください。

ミニドラ3モデル試打比較

テーラーメイド ゴルフ|BRNR Mini Driver Copper

球の乗りとニュートラルなつかまりで操作性が高い

球のつかまりはニュートラル、球のつぶれ感がつよく、球がフェースに乗っている時間が長いので球筋のコントロール性に優れます。適度な低スピンなので飛距離も出ます。持ち球を生かして打ちやすいタイプです。

SPEC
●ヘッド素材/フェース:ZATECHチタン、本体:9-1-1チタン、カーボン
●ロフト/11.5、13.5度
●シャフト/UST Maniya PROFORCE 65 M40X JP(SR、S)
●価格/7万1500円

キャロウェイゴルフ|パラダイム Ai SMOKE Ti340 MINI DRIVER

ボール初速と低スピンで飛距離が出せるミニドラ

フェースの弾きでボール初速が上がり、低スピンで飛距離が出ます。弾道の操作性よりも長さとコンパクトなヘッドサイズで、フェース向きのコントロールがしやすく、狙ったラインに打ちやすいタイプです。

SPEC
●ヘッド素材/フェース:FS2Sチタン、本体:8-1-1チタン、カーボン
●ロフト/11.5、13.5度
●シャフト/TENSEI 60 for Callaway(S)
●価格/7万7000円

キャスコ|UFO AIR DD by POWER TORNADE

上がってつかまるやさしさ重視のミニドラ

シャフトのしなりが大きめですが、シャフトにタイミングを合わせて振るとオートマチックに球がつかまって上がります。フェースの弾きで初速が上がり、低スピンで飛距離も出ます。操作性よりやさしさ重視のタイプです。

SPEC
●ヘッド素材/6-4チタン
●ロフト/10.5度
●シャフト/Falcon shaft AIR(R、S)、他
●価格/6万500円~

田所嵩瑛
(たどころ・たかあき)

1998年生まれ、茨城県出身。小学6年でゴルフを始め、2016年研修生になり、2019年プロテストに一発合格を果たした、気鋭の若手プロ。サザンヤードCC所属。


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