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CAT Ladies で完全優勝。川﨑春花の“百花繚乱”セッティングの意図を聞いてみた!
4社5ブランドが入り混じった川﨑春花のクラブセッティング。アマチュアの参考になりそうだ。
国内女子ツアー「CAT Ladies」は川﨑春花が初日からの首位を守り通して自身初の「完全優勝」を達成した。ツアー通算5勝。今シーズンの3勝をこの1か月半ほどの間に挙げた川﨑の特徴は“百花繚乱”ともいえるクラブセッティング。その意図について本人に聞いてみた。
キャディバッグには、4社5ブランドのクラブが
今シーズン3勝は、竹田麗央の4勝に次ぐ数字。これだけ強い選手でありながら特定のメーカーとのクラブ契約はしていません。
「高校時代から一緒で、そのままの感じで使っています」と説明したバッグの中身は以下のようになっています。
ドライバーと3番、7番ウッドは「SIMグローレ」(テーラーメイド)
ハイブリッドは「スリクソンZX MkⅡ」(ダンロップ)の5番と6番が。
アイアン(6~PW)が「ミズノプロ 719」で、48、52、58度と3本入れているウェッジは「JAWS RAW」(キャロウェイ)。
そしてパターはオデッセイの「Ai-ONE MILLED SIX T」で、実に4社5ブランド(オデッセイパターはキャロウェイの製品としてカウント) が入っています。
アマチュアにもありがちなセッティングだが…
これだけの種類のクラブが混在していることに、読者の中には「自分と同じ(似ている)」と嬉しくなった方もいるのではないでしょうか。
ただしアマチュアはその理由が「最新モデルだから」「好きなプロが使っているから」「譲ってもらってそのまま使っている」といったことが多いと思われます。
あるいは、「こんなにたくさんのメーカーがあって、フィーリングがまちまちだったりしないの?」と思うかもしれません。
そんな疑問に対して川﨑は「振り感と、打ってみた球筋が自分のイメージに合ったものを選んでいます」と言います。
一見バラバラのようなセッティングも、大事なフィーリングの部分では統一。なおかつそれぞれの番手で自分がイメージした通りの弾道で打てるモノを選んでいるので、全てのクラブが違和感なくスイングできています。
ひとつひとつのクラブ(シャフト)の性能がどんなに優秀でも、フィーリングが異なっていたらショットの度に違うスイングをする必要がでてきます。
そんな複雑なことをしたらミスの原因を増やすようなもの。前述のような理由でクラブを選んでいたら、この点がおろそかになっているかもしれません。
振り感だけでなく、見た目も大事
川﨑はクラブ選びにあたって「構えやすさとか、“顔”の感じは大事にしています」とも。
振り感も大事ですが、その前に気持ち良く構えられることも重要です。
これは主観的な問題ですが、皆さんもアドレスした時にどこか違和感があったり、形やシルエットといったものが好きになれないクラブがあったりしないでしょうか。
スイングを始める前のアドレスでこう感じたら、ナイスショットの確率は少なくなってしまいます。
前述の「振り感」「球筋」に加えて「構えやすさ」の三拍子が揃ったクラブを、メーカーやモデルにこだわらずに使っているというわけです。
これはクラブ契約をしていないからこそできる選択です。
直近5戦で3勝と絶好調
7月4~7日に開催された「ミネベアミツミ」から直近5戦。わずか1か月半ほどの間に3勝と、今ツアーで最も調子のいい女子プロの、クラブ選びに対するこだわりはアマチュアも見習う価値があるといえるでしょう。
(取材・文/森伊知郎)
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