1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. 夏ラフに強いウェッジってどんなウェッジ?

夏ラフに強いウェッジってどんなウェッジ?

オグさんがお答えします!

2024/08/26 ゴルフサプリ編集部 小倉勇人

ラフ,夏ラフ,ウェッジ

太陽の光をたっぷり浴びた夏の芝「夏ラフ」はとっても元気。油断をしているとダフリ!ダルマ落とし!といったミスをしてしまう。そこで、今回は手強い夏ラフに強いウェッジについて、クラフトマンでクラブフィッターのおぐさんこと小倉勇人氏に解説してもらった。
写真/ゴルフサプリ編集部

ウェッジはもともと厳しいライから脱出するためのクラブ

皆さんこんにちは。おぐさんです。今回は、ウェッジがテーマです。ようやく少し涼しくなってきましたが、ゴルフ場の芝はまだまだ元気!そんな元気な芝に有効なウェッジとはどういうウェッジなのか?というお題を編集Kから頂きましたので自分なりに考えてみました。

ウェッジは、ラフやバンカーといった厳しいライから脱出するために設計されているクラブ。アイアンと比較するとコントロールをしやすくするため、短く重く設計されており、高さやスピンを稼ぐためにロフトが多くついています。また地面と接地するソールは、モデルによって様々な形状が用意されていて、ゴルファーそれぞれの打ち方や状況によって選ぶことができます。

夏ラフは、絡みつく抵抗が大きくボールまでヘッドが届きにくい

ウェッジ,ラフ,夏ラフ

夏ラフは、芝1本1本がしっかりと育っていてなおかつ密集度が高い状態。そんなラフの中にボールが入ってしまうと、ボールに正しくコンタクトすることが非常に難しくなります。ダウンスイングでヘッドがラフに入ると、ヘッド、特にネックに芝が絡みつき、非常に大きな抵抗になります。フェースの向きを保つことが難しくなり、ダウンスイング時には、ヘッドがボールの高さまで届きにくく、うまくボールを打てたとしても今度は振り抜くことが難しくなります。
しかもインパクトでフェースとボールの間には密集した芝がたくさん挟まりますので、スピンもかかりにくくなります。非力なゴルファーにとっては、ボールをコントロールするどこか、ラフから脱出することすらままならなくなります。そんな夏ラフに強いクラブとは・・・? なかなか難しいお題です。

夏ラフに強いウェッジは腕前によって変わってくる

オーパスプラチナム,ウェッジ

夏ラフに限らずですが、ウェッジに求められる性能は、腕前によって変わってきます。ツアープロが好むスピン性能の高いコントロールしやすいウェッジは、上達思考の強いゴルファーならともかく、エンジョイゴルファーはもてあましてしまうでしょう。ある程度コントロールでき、一定のボールコンタクトの技術があるのであれば、スピン性能が高く、小ぶりでやや重さのあるヘッドのモデルが良いですね。

ズバリ言ってしまえば、海外ブランドのウェッジです。

海外の芝は日本の芝に比べ、粘るような強い抵抗を持ち、なおかつボールが沈む特徴があります。そういった環境で設計されているウェッジは、夏ラフにも強いです。ウェッジが苦手なエンジョイゴルファーには、ソール幅が広いかハイバウンスのモデルで、こちらもやや重めがおすすめです。そういったウェッジを使ってバンカーショットのようにソールを使ってボールの前後の芝をまとめて前に飛ばすような打ち方をすると20~30ヤードは飛ばせるでしょう。

打ち方やシチュエーションによりますが、深いラフからであれば脱出はできるでしょう。ウェッジの選び方は非常に難しいです。ゴルファーそれぞれの個性によってかなりソール形状などが変わってきます。個人的には、夏ラフは細かなコントロールはできないので、前述したバンカーと同じような打ち方で対応しています。コントロールに自信のない方にはおすすめですよ。

グリーン奥のラフからはボールが飛ばないように「速く振る」

グリーンをオーバーしてパーオンを逃したボールは奥のラフに行ってしまった。でも、ここからボギーオンでワンポットならパー...

あわせて読みたい

新しいインプレス、ドライバーはカーボンフェース! ぶっ飛びの予感溢れる発表会に潜入してきた!

ヤマハの新しい「INPRES DRIVESTAR」シリーズが神奈川県・横浜市の「横浜シンフォステージ」で発表された。ニューモデルのド...

あわせて読みたい

キャロウェイの新作ウェッジ「OPUS(オーパス)」スピン性能対決!「JAWS RAW(ジョーズ ロウ)」と比較試打!

9月13日発売予定のキャロウェイ・OPUS(オーパス)ウェッジ。ワインの世界最高峰「オーパスワン」から頂いた新製品はテクノロ...

あわせて読みたい

パットが下手なんですけど、ブレード型のパターを使っちゃダメですか?

「パットが得意な人はブレード型、パットが苦手な人はマレット型」という先入観があるゴルファーは多いだろう。でも、パット...

あわせて読みたい
小倉勇人

■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。