飛んで止まる「D1」ボール見つけた!と思ったら「D1 SPIN」だった
アベレージゴルファーの強い味方として知られるHONMA(本間ゴルフ)のD1ボール。改めて、このボールの性能を確かめてみた。某ツアーボールとD1、D1スピンの計測値をシンプルに比較した結果をご覧あれ。
写真/ゴルフサプリ編集部
HONMAのD1とD1 SPINを打ってみた
ゴルフサプリ内のよく読まれている記事の中に、HONMAのD1ボールの記事があるのだが、正直「なぜこんなに読まれているの?」と不思議に思った。なぜなら、その記事はD1の最新2024年モデルが発売されたということを知らせる、いわゆる新製品発売を知らせるだけの記事だからだ。特に試打検証をしているわけでもなく、5代目D1の発売を知らせているだけなのだ。にも関わらず、けっこうな閲覧数を稼いでいる。
そこで「D1ってすごい人気なんだな」と実感。改めてその性能を確かめてみようと考えるに至り、シンプルにD1、そしてD1 SPINを某ツアーボールと比較した計測値をお伝えする。試打計測はクラフトマンもこなすゴルフコーチ、関浩太郎氏にお願いした。
それでは早速、計測値を画像で確認してもらいたい。
・試打者(解説)/関 浩太郎。1974年生まれ。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながらミニツアーを転戦。ゴルフスタジオ「SEKI GOLF CLUB目黒」主宰。
・試打ヘッドスピード/43m/s前後のイメージで試打を依頼
・試打クラブ/ドライバーはロフト9.5度。ウェッジは56度。どちらも関コーチ私物。
・D1、D1 SPINともに二木ゴルフで購入。D1の購入価格は1ダース、2310円(税込)。D1 SPINは1ダース、3960円(税込)。
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D1はやっぱり飛ぶ。そしてD1 SPINは初速性能も優れてたのか
HONMA D1ボール/ドライバーの計測値
HONMA D1 SPIN ボール/ドライバーの計測値
某ツアーボール/ドライバーの計測値
まずはD1、D1 SPIN、某ウレタンボールのドライバーによる計測値を見ていただいたが、いかがだろうか。D1すごい、としか言えない。それぞれ複数回打った中から、計測値の良いものを抜粋したのだが、3つのボールはどれも安定して、上に掲出したような数値を叩き出していたということを付け加えたい。
『打ち比べてみての感想として、まず打感ですがD1 SPINと某ウレタンボールはどちらも適度な軟らかさでフェースに乗った感触が心地良いですね。この2つのボールを基準にD1のフィーリングを語ると、当然硬いと言わざるをえません。ですが、いわゆるディスタンス系の中でも特に硬い!ということはありません。ディスタンス系ならこんなものか、という程度です。数回ラウンドすれば、そのフィーリングに馴染んで、硬いという感覚はなくなるのではないでしょうか』(関)
計測値を比べるとD1は他に比べて打ち出し角度が高い。これはD1の特徴なのだろうか
『そう思います。それから、スピンですよね。明確に低スピンです。初速性能にも優れているので、打ち出し角・スピン量・初速のバランスは最高と言っていいですよね……これ本当にどうして低価格なんだろう(笑) それと、D1 SPINですが、SPINという名前が付いていますが、単なる“D1のスピン性能強化版”ではなく、いわゆる有名メーカーのツアーボールという印象です。』
HONMA D1 SPIN ボール/ウェッジ計測値
HONMA D1 SPIN ボール/ウェッジ計測値
某ツアーボール/ウェッジの計測値
さて、次はスピン性能の確認。56度のウェッジで50ヤード先を打つイメージで試打をしてもらった。D1によるアプローチは、正直なところスピンがかからずに初速が出過ぎた結果「ポッコンが出るんじゃないか?」と思っていた。だが、その予想はあっさりと覆された。
『D1はスピンが効いて打ち出しが低く出る。というわけではないですが、50ヤードの距離を打とうとして5000回転のスピンが得られるなら十分ですよね。このスピン性能ならミドルアイアンでグリーンを狙っても、打ち損じさえしなければ、ボールが止まらずにグリーンから転がり出ちゃうなんてことはないでしょう。ただ、計測値を見ると、他2つよりもD1は初速が出ていますよね。カバーが硬い分、ボールが飛び出しちゃうと感じてしまう人もいるかもしれませんが、打ち出しやスピン量が打つたびに変わるわけではなく、安定しているので慣れればなんてことはないと思います。ディスタンス系のボールとしては、十分なスピン量です』
次に驚かされたのがD1 SPINだ。見た目にも明らかに打ち出しが低い!
『某ウレタンボールと変わらない打ち出しの低さで、打った瞬間に”スピンが効いてる”とわかりました。すごいですね、これ(笑) フィーリングも良いですし、某ウレタンボールと同様にパフォーマンスが安定しています。D1 SPINはスピン量が6500回転を下回ることはありませんでしたし、この打ち出しの低さは上級者でも使いたくなると思いますよ。寄せていくイメージがしっかり出せます』(関)
さて……D1とD1 SPINの計測を終えて、改めて「D1すげーな!」という感想である。とにかくコストパフォーマンスが高すぎる。アベレージゴルファーに大人気な理由は、この性能の高さにあるのだろう。最後に関コーチから、アベレージゴルファーの皆さんにアドバイスを伝えて締め括りたい。
『僕はいつも生徒さんにボールは1年は同じものを使い続けてください、と言っています。使い続けることでご自身の距離感、飛び方、止まり方を把握できるようになるからです。ですが、そのボールの価格が高いと“今月は小遣い厳しいから違うボールにしよ”ということもあると思うんですよね。だから、D1やD1 SPINのように価格と性能が良い意味で“不釣り合い”なボールは、すごい味方になってくれると思います。ぜひ自分にとって良いと思ったボールを見つけて、長く使ってみてください』(関)
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