プレー中にゲリラ豪雨!! どこに逃げるのが安全?
ここ数年、多発するゲリラ豪雨。発生が多いのは夏場だそうですが、残暑が厳しい年は、9月も頻繁に起こるようです。だから、しっかり対策を。今回は、プレー中、ゲリラ豪雨に見舞われてもパニックにならないようにするための対処法を紹介します。
写真/ゴルフサプリ編集部
雨宿りや避雷小屋かクラブハウスで
ここ数年、夏になると頻繁に耳にするようになった“ゲリラ豪雨”。何と2023年は全国で9.3万回以上(前年比20%増)のゲリラ豪雨が発生したそうです。
暑さが和らぐと、次第にその発生回数も減っていくようですが、残暑厳しい今年は、まだまだ警戒が必要です。
さて、プレー中、いきなりゲリラ豪雨に襲われたらどうすればいいか。市街地とは異なり、雨宿りをする場所が少ないゴルフ場では、突然の豪雨にパニックになる人も多いといいます。
まずやるべきは、プレーを中断すること。そして速やかに、安全な場所に避難することです。場合によっては、クラブやキャディバッグも置いたまま逃げましょう。
コース内での安全な場所とは、避雷小屋やクラブハウス。雨を避けるために木の下に逃げ込む人もいるようですが、豪雨の場合は雷を伴うこともあるので、かえって危険。絶対に高いものには近づかないようにしてください。また、カートも避雷しやすいので、急いでカートに乗り込むのもNGです。
なお、プレーを中断するときには、後続組の動向にも注意してください。自分たちがプレーを中断したからといって、後続組も中断しているとは限らず、どんどん近づいてくる可能性があるからです。しかも視界不良なので、後続組はこちらの動向が分からない場合もあります。何らかの方法で合図を送るか、近づいてきても大丈夫な場所にいるようにしましょう。
大雨の場合は、帰りの運転の際も細心の注意を払おう
この季節、事前に気象情報をチェックしておくことも大事です。プレーを始めるころは雲一つない晴天でも、急に黒い雲が現れて…なんてことも少なくないからです。
また、「急変の可能性あり」という場合は、こまめに雨雲レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーアプリを確認すれば、いつごろ雨が降り始めるか、また、どれくらいの雨量になるかがひと目で分かります。「なんとなく雲が多くなってきたな」と感じたら、要チェックです。
それと雷対策同様、避雷小屋の場所も事前に確認しておきましょう。経験したことがある人ならご存じだと思いますが、ゲリラ豪雨はほとんど予兆なしにやってきます。「来た!」と思った次の瞬間には、すでに豪雨になっていることも。体はずぶ濡れになり、視界も遮られるので、“逃げ込む場所”だけは、あらかじめ頭に入れておくことが大事です。
プレー中だけでなく、自宅へ帰るときも注意が必要です。
特に山間部にあるコースは、河川に近かったり、大雨が降ると土砂崩れが起こる危険性があります。また、ゲリラ豪雨が直撃する場合は、高速道路が通行止めになるケースもあります。
災害に遭うと、急いで家に帰りたいという気持ちにもなるでしょうが、この場合もまずは安全確保。ゲリラ豪雨の場合、台風などと違って長時間、雨が降り続くことはないので、安全を確認してから帰路につきましょう。
経験をしたことがない人の中には、ゲリラ豪雨を甘く見ている人も多いようですが、これまで命を落としている人も数多くいます。くれぐれも“命を守る”行動を取るようにしてください。
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真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。