ドライバーが飛ぶようになると噂のシャフト「VULCANUS(バルカヌス)」打ってみた
日本シャフトのドライバー用シャフト「VULCANUS(バルカヌス)」は、アマチュアゴルファーのドライバーの飛距離を伸ばす!という噂を聞いた。そこで、このシャフトがどんなシャフトなのかを関浩太郎氏に試打をしてもらい、解説してもらった。
写真/圓岡紀夫 協力/SEKI GOLF CLUB 目黒
「VULCANUS(バルカヌス)」は飛距離特化型の新ブランド
「VULCANUS(バルカヌス)」が発売されたのは、今年の3月28日。その際、発売を知らせるインフォメーション記事を公開したのだが、その記事のPV(閲覧数)がやけに多かったのだ。まだ発売前なのにどうしてこんなにも”見られるのか?”と不思議に思った記憶がある。
そして、発売後は、「飛ぶようになるらしい」「飛距離が伸びた」といった声がチラホラと耳に入ってくるようになった。すぐに試打インプレッション記事を書きたかったのだが、諸事情により、このタイミングでの公開となってしまった。
さて、前置きはこのくらいにして、まずは「VULCANUS(バルカヌス)」の概要を紹介する。
「VULCANUS(バルカヌス)」は、日本シャフトがリリースしたドライバー用シャフトであり、飛距離特化型の新ブランドだ。
飛距離に悩むゴルファーのためのドライバー用シャフトであり『アマチュアゴルファーの弱点を克服することでゴルフを劇的に変える』ということらしい。
特性を要約すると、シャフト各部のつぶれをコントロールすることで最適な入射角とインパクトロフトを実現することによって、インパクトでボールに伝わるエネルギー効率が最大化され、ヘッドやスイングはそのままで飛距離アップが可能なシャフトだ。
さて、このシャフトを関浩太郎氏はどのようにインプレッションするのだろうか。
球が上がらない人やスライスで飛距離をロスしている人
『第一印象は、飛距離不足で悩むアマチュアゴルファーのためのシャフトですね。事前に「飛ぶようになる」という噂があると聞いたからではなく、本当にそう思いました(笑)
特徴としては「バルカヌス」はゆったり大きくしなるタイプのシャフトですね。ゆったりしなる分だけ、切り返しでタメができやすいのですが、ヘッドの位置もわかりやすいので、ミート率にゴルファーでも芯に当てやすいでしょう。
“ゆったり動く”と聞くと「ヘッドスピードが落ちるの?」と思われるかもしれませんね。ゆったり動くという表現については、ミートしやすくなると受け取ってください。
ゆったりと適度につぶれながらしなったうえで、インパクトゾーンではタイミングよくしなり戻ってボールを強く押し出してくれます。このことによって、ヘッドスピードが上がった感覚を得られるでしょう。ふだん通りに振るだけでボール初速が上がってくれます。
また、先端より少し真ん中寄りが大きく動くので、インパクトロフトが増えて打ち出し角が上がり、球がしっかりつかまります。ボールが上がりきらないからキャリーが出せない、ボールがつかまらないというゴルファーを助けてくれるシャフトですね。パワーのないスライサーでもストレートな高弾道で飛ばせるシャフトに仕上がっています。
このシャフトなら、やさしいヘッドはさらにやさしく飛ばせるようになりそうです。それに、低スピンモデルも使いこなせるようになるかも? ゴルファーの技量やヘッドの特性に関わらず、飛ばせるようになる可能性を秘めています。これはちょっと…飛距離を伸ばしたいゴルファーは皆さん試してみるべきですね』
試打・解説:関 浩太郎
1974年生まれ。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながらミニツアーを転戦。ゴルフスタジオ「SEKI GOLF CLUB目黒」主宰。
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