早いスタート時間ほど“詰まりやすい” 後ろの組が気になる人は遅めのスタート時間が吉!
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.68 メンタル編
せっかちな人もいれば、ゆっくりペースの人もいてその人の性格がゴルフに表れる。でも、ゴルフを楽しみたい気持ちに変わりはない。
ゴルフトゥデイ本誌628号/76〜77ページより
取材・構成・文/三代 崇 イラスト/北村広司
「後ろの組が気になって自分のプレーになかなか集中できません」
A.「焦ったりしないで楽しい時間を皆で共有する心を持ちましょう!」
一般営業コースのスタート時間は、基本的に7〜8分間隔といわれます。多くのゴルファーは後ろの組に急かされずに、ゆっくりプレーしたいと思いますよね。ところがスロープレーでもないのに、後ろの組にすぐに追いつかれそうで気になって仕方ないというご質問です。
でも、よく考えてみてください。プレーを急いだところで前が詰まってしまいますし、逆にいえば後ろの組だって前の組が詰まっているのを見て安心しているかもしれないのです。いろいろなケースがありますが、「遅いよ〜」と言われてもいないのに、そう言われているような心境になっていませんか?
仕事でも誰にも指摘されていないのに自分で勝手に気を回したりで、日常でも焦ってばかりしているとしたら、せめて大好きなゴルフをしているうちは「この幸せな時間を楽しもう」という気持ちになって頂きたいと思います。以前は前に遅い組がいる場合はパスさせてもらうことができましたが、今は電動カートの順番が決まっていて、パスしたりパスさせてもらったりすることができません。ある意味プレーのペースが決められているようなものです。
気になるならスタート時間が遅いのがオススメ
待たされるとイライラするという方もいらっしゃいますが、ゴルフを楽しみに来ているのはみな一緒です。待っている時間があるなら、前の組のプレーを見て、あの人のパットは結構切れたな、思ったよりグリーンが速いのかな、という具合に観察したり、風向きを見直したりしてはどうでしょうか。急いでプレーしたところでスコアがよくなるわけではないのです。
案外知られていませんが、早いスタート時間ほど後ろの組が詰まりやすいです。早く回れる人たちはトップスタートや早い時間を希望するからで、後ろの組がどうしても気になるというなら遅いスタート時間がオススメです。
私のラウンドレッスンでもあまり上手でない方が入る場合は最終スタートにして頂いています。
北野正之(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。
ピンまで150ヤード。ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーが7番アイアンで乗らないのはなぜ?
毎年たくさんの新しいギアがデビューするゴルフマーケットで自分に合った一品を選ぶのは至難の業。噂に流され手を出したら大...
アイアンがダフる人は左足体重のスタンスで構えてみて!
アイアンショットではいつもダフってばかり。ボールの手前の芝をちょっと噛んだ感じがして、クラブのロフト角どおりの距離が...
ゴルファーの「どのくらいで回るの?」という質問。どう答えるのが正解? ヒントは“タイパ”
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作...